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アストロズ・タッカーの獲得レースはカブスが一歩リード 米報道

2024.12.13 09:44 Friday

 アストロズの強打者カイル・タッカーは契約延長が成立しないままFAまで残り1年となったため、今オフ中にトレードされる可能性が高まっている。そんななか、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は、タッカー争奪戦の現状について「カブスが最有力候補であると考えられている」と報じている。アストロズは即戦力のコーナー内野手(一塁手/三塁手)と先発投手を欲しがっており、カブスはドラフト1巡目指名のプロスペクト内野手を放出する可能性もあるようだ。

 米メディア「ジ・アスレチック」によると、アストロズは当初、タッカーの交換要員としてイサーク・パレイデスと鈴木誠也を獲得することをカブスに打診していたようだ。鈴木は契約があと2年残っており、タッカーの後釜として適任だが、全球団に対するトレード拒否権を持っていることに加え、カブスからの評価が高いため、トレードに出される可能性は低いとみられる。カブスはタッカーの対価として鈴木を放出するよりも、別のトレードでコディ・ベリンジャーを放出したいと考えているようだ。

「ジ・アスレチック」によると、アストロズとカブスのトレード交渉が進むなかで、アストロズはカブスが今年のドラフト1巡目で指名したプロスペクト内野手のキャム・スミスに興味を示し始めたという。また、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、アストロズが即戦力のコーナー内野手と先発投手をタッカーの対価として求めていることを報じており、2023年のドラフト1巡目指名選手で、今年のプレミア12にアメリカ代表として出場していたマット・ショウがトレードに含まれる可能性にも言及している。

 カブスはハビアー・アサッド、ジョーダン・ウィックス、ベン・ブラウン、ヘイデン・ウェスネスキーなど、先発5番手の座を狙う若手先発投手を多く抱えており、アストロズが希望する「即戦力のコーナー内野手+先発投手」というパッケージを作ることは十分に可能。ヤンキースが今季のア・リーグ新人王である右腕ルイス・ヒルを軸としたパッケージでタッカー獲得を目指す可能性もあるが、現時点ではタッカーの獲得レースはカブスがリードしているようだ。

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