アスレチックスがレイズからスプリングスとロペスの両左腕を獲得
2024.12.15 10:42 Sunday
ルイス・セベリーノと球団史上最大の契約を結んだあと、アスレチックスのデービッド・フォーストGMは引き続きFAまたはトレードで先発投手の補強を目指す方針を明らかにしていた。そして、日本時間12月15日、レイズとのトレードを成立させ、今オフ2人目の先発補強として左腕ジェフリー・スプリングスの獲得に成功した。アスレチックスはスプリングスとジェイコブ・ロペスの両左腕を獲得。その対価として、右腕ジョー・ボイル、マイナーリーガー2人、2025年ドラフト戦力均衡ラウンドAの指名権を放出している。
現在32歳のスプリングスは2022年に33試合(うち25先発)で9勝5敗、防御率2.46とブレイクした遅咲きの左腕。2023年1月に4年3100万ドルの契約を結び、その年も3先発で2勝0敗、防御率0.56と好スタートを切ったが、トミー・ジョン手術で離脱した。今季は7月末に戦列復帰し、7試合に先発して2勝2敗、防御率3.27を記録。本格復帰のシーズンとなる来季は完全復活が期待される。
スプリングスとともにアスレチックスへ移籍するロペスは26歳の左腕。メジャー2年目の今季は4試合(うち1先発)に登板して防御率5.23だった。マイナーでは主に先発を務めており、今季はAAA級で21試合(うち19先発)に登板して4勝7敗、防御率4.26を記録。マイナー通算奪三振率11.33の実力をメジャーでも発揮したいところだ。
アスレチックスが放出したのは、昨年9月にメジャーデビューして今季は3勝を挙げた25歳の右腕ボイル、2023年ドラフト15巡目で入団して今季マイナーで18本塁打を放った23歳の一塁手ウィル・シンプソン、2022年ドラフト4巡目で入団して今季マイナーで7勝を挙げた23歳の右腕ジェイコブ・ワターズの3選手。さらに、2025年ドラフト戦力均衡ラウンドAの指名権もレイズに譲渡している。
年俸総額を1億ドル前後まで引き上げる方針を明言している今オフのアスレチックス。先発ローテーションはセベリーノ、スプリングス、JP・シアーズの3人が軸となり、残り2枠をミッチ・スペンス、ジョーイ・エステス、オスバルド・ビード、J・T・ギン、ブレイディ・バッソ、ロペスらが争っていくことになりそうだ。