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若手選手のボーナス ウィットが最多の308万ドルを獲得 米報道

2024.12.15 11:03 Sunday

 米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、年俸調停権取得前の若手選手に分配されるボーナスの金額が決定したようだ。最多はボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)の308万ドルで、ポール・スキーンズ(パイレーツ)とガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)も200万ドル以上のボーナスを得るという。これは現在の労使協定で定められた制度で、各球団が出資して5000万ドルの資金を用意し、成績に応じて若手選手に分配するものとなっている。

 このボーナスは年俸調停権を取得していない若手選手が対象となる。メジャーリーグでは年俸調停権を取得するまではほとんど年俸が上がらないため、低年俸で超一流の活躍を見せた選手を救済するために設けられた制度だ。ウィットJr.は今季開幕前にロイヤルズと超大型契約を結んだが、サービスタイム(=メジャー登録日数)が年俸調停権取得の基準日数に達していなければ、この制度の対象となり、ボーナスを受け取ることができる。

 ボーナスの金額は、アワード投票での順位やこのボーナスのために独自に設計された総合指標WARに基づいて計算・分配される。たとえば、MVPまたはサイ・ヤング賞を受賞すれば250万ドル、MVPまたはサイ・ヤング賞の投票で2位なら175万ドル、3位なら150万ドルとなる。新人王を受賞すれば75万ドル、新人王投票2位なら50万ドル、オールMLBの1stチームに選ばれれば100万ドル、2ndチームなら50万ドルといった具合に、細かく決められている。ただし、複数のアワードボーナスを得ることはできず、新人王を受賞し、サイ・ヤング賞投票で3位だったスキーンズは、金額が多いサイ・ヤング賞投票3位のボーナスを得ることになる。

 アワードによるボーナスが確定したあと、残りの金額は「ボーナス対象選手のなかのWARトップ100」の選手に分配されることになっている。今季はウィットJr.を筆頭に、8選手が100万ドル以上のボーナスを獲得。ボーナスを得た選手のなかで最も金額が少なかったのは、サル・フリーリック(ブリュワーズ)の23万2549ドルだった。

 ボーナス金額のトップ10は以下の通り。

1 ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)307万7595ドル
2 ポール・スキーンズ(パイレーツ)215万2057ドル
3 ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)200万7178ドル
4 ウィリアム・コントレラス(ブリュワーズ)172万2174ドル
5 コール・レイガンズ(ロイヤルズ)163万8013ドル
6 ジャレン・デュラン(レッドソックス)132万1661ドル
7 ジャクソン・メリル(パドレス)119万1534ドル
8 ルイス・ヒル(ヤンキース)109万8628ドル
9 コルトン・カウザー(オリオールズ)97万8671ドル
10 ジャクソン・チューリオ(ブリュワーズ)90万1335ドル

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