パイレーツがRソックスからバルデスを獲得 内外野を守る便利屋
2024.12.16 11:40 Monday
日本時間12月16日、パイレーツはレッドソックスとのトレードを成立させ、マイナー右腕のジョー・ボガツキーを放出してユーティリティ・プレーヤーのエンマニュエル・バルデスを獲得した。バルデスは本職の二塁を中心に内外野の多くのポジションを守ることができる選手であり、パイレーツの野手陣の層に厚みを加えることになりそうだ。マイナー通算100本塁打の実績を誇り、2021年には26本塁打、翌2022年には28本塁打を放っているため、新天地パイレーツでブレイクする可能性も秘める。
今月下旬に26歳の誕生日を迎えるバルデスはドミニカ共和国出身のユーティリティ・プレーヤー。もともとはアストロズのマイナー組織にいた選手であり、2022年のトレード・デッドラインでクリスチャン・バスケスとの交換でウィルヤー・アブレイユとともにレッドソックスへ移籍した。
マイナーでは2021年にA+級とAA級の合計98試合で26本塁打、90打点、OPS.860、翌2022年にもAA級とAAA級の合計126試合で28本塁打、107打点、OPS.918をマークしており、メジャーでもシーズン20本塁打を狙えるパンチ力を秘める。メジャーデビューした2023年は49試合で打率.266、6本塁打、OPS.764を記録。メジャー2年目の今季は76試合で打率.214、6本塁打、28打点、OPS.633という成績を残した。
パイレーツは今オフ、正一塁手候補としてトレードでスペンサー・ホーウィッツを獲得。三塁のレギュラーには守備の名手キブライアン・ヘイズがいる。二遊間はニック・ゴンザレスとアイザイア・カイナー=ファレファがレギュラー格で、今季ユーティリティ部門のゴールドグラブ賞を受賞したジャレッド・トリオロや有望株ニック・ヨークが控えている状況。その混雑した二遊間のレギュラー争いにバルデスも加わることになる。パイレーツとしては選手層に厚みを加えつつ、競い合わせながらレベルを高めていく狙いがあるのだろう。