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【元NPB戦士の今季⑥】カージナルスで2年連続開幕投手 元巨人・マイコラスの現在地

2024.12.16 17:59 Monday

 マイルズ・マイコラス(カージナルス)は、読売ジャイアンツに在籍した3年間を経てメジャーに復帰すると、復帰1年目から18勝を挙げ、ナ・リーグ最多勝のタイトルを獲得。2020年は右ひじ手術の影響で全休したが、2年後には12勝(13敗)、防御率3.29と復活した。2年連続で開幕投手を務めたマイコラスの今季を振り返る。

 2023年に続き、自身3度目の開幕投手を託されたマイコラスは、3月28日のドジャース戦の先発マウンドに上がった。ところが、初回からフレディ・フリーマンの適時打、マックス・マンシーの犠飛で2点を失うと、3回にはムーキー・ベッツにソロ本塁打、フリーマンにも2ラン本塁打を浴び、4回1/3を7安打5失点で黒星スタートとなった。

 次の登板のパドレス戦では先制を許しながらも6回7安打2失点と粘り強く投げ、今季初勝利をマーク。その後2連敗を喫したが、4月26日のメッツ戦で2勝目を挙げた。

 5月は1勝3敗と黒星先行も、25日から6月16日まで5試合連続でクオリティ・スタートを達成。その間、6月11日のパイレーツ戦では今季最長の7回を投げ、打たれた安打はわずか1本のみ。メジャー通算1000投球回に到達した試合で好投を見せた。

 前半戦でチーム2位タイの7勝(8敗)をマークしたマイコラスだったが、7月21日の8勝目以降は白星から遠ざかり、8月は5試合で0勝2敗、防御率6.39という成績だった。9月に入ってからも、8日のマリナーズ戦で2回9安打7失点(自責点6)と打ち込まれてしまうなど、苦しい状態が続いた。

 2ヶ月ぶりの勝利をつかんだのは9月21日のガーディアンズ戦。初回を三者凡退に抑えると、4回まで無失点。味方が2点を先制した直後の5回にボー・ネイラーにソロ本塁打を浴びたものの、続く6回を3人で退け、6回4安打1失点と好投した。

 27日のジャイアンツ戦も5回3失点で勝利投手に。自身2連勝でシーズンを終え、10勝11敗、防御率5.35という成績。2年ぶりに2ケタ勝利を達成したマイコラスは、日米通算100勝まであと5勝に迫っている。記念すべき100勝目はどのような投球で飾るのか、来季の登板にも注目だ。

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