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【2025年 殿堂入り候補紹介④】3000奪三振左腕とレッドソックス一筋の元気印

2024.12.26 12:15 Thursday

 MLBで10年以上プレーし、引退から5年、殿堂入り有資格初年度を迎えた14人。そのなかで、初年度での殿堂入りが確実なのはイチローだが、そのほかにも殿堂入りを期待される選手がいる。通算3000奪三振の剛腕、CC・サバシアもその1人だ。

 CC・サバシアはイチローと同じ2001年、インディアンス(現ガーディアンズ)でメジャーデビューを飾り、新人王投票はイチローに次ぐ2位となった。2007年にはリーグ最多の241イニングを投げると、同2位の19勝を挙げ、サイ・ヤング賞を受賞した剛球左腕が殿堂入り有資格初年度を迎える。

 インディアンスのあとはブリュワーズ、そしてヤンキースでキャリアを重ね、2017年には左腕の奪三振数でア・リーグ歴代トップに。2018年オフに心臓付近の手術を受け、2019年2月に同年限りでの現役引退を表明すると、最終年で史上17人目の通算3000奪三振を達成した。左腕ではスティーブ・カールトン、ランディ・ジョンソンに続く史上3人目の快挙で、2人とも有資格初年度で殿堂入りしている。さらに、同年6月には史上48人目の通算250勝も達成した。先発投手の殿堂入りとなれば、2019年に有資格初年度で殿堂入りしたロイ・ハラデイ以来となる。

 ヤンキースのサバシアと同地区ライバルのレッドソックスで、チーム一筋17年活躍したダスティン・ペドロイアも資格を得た。メジャー3年目の2008年には得点、安打、二塁打でリーグトップ、打率は同2位でMVPを受賞。新人王を受賞した翌年のMVP受賞はカル・リプケンJr.(2007年殿堂入り)、ライアン・ハワードに次いで史上3人目となった。

 身長175センチと小柄ながらガッツあふれるプレーと、フルスイングでファンを魅了し、通算1805安打、140本塁打、打率.299を記録。2017年に守備で大けがに見舞われてから完全復活とはならなかったが、2021年2月に引退を表明すると、同年6月には球団殿堂入りが発表された。球団殿堂入りは引退から3年後が通例だが、異例の殿堂入りを果たしたことで貢献度の高さがわかる。

 殿堂入りには、米野球記者協会に10年以上在籍する記者による投票で75%以上の得票が必要となる。その結果が発表されるのは2025年1月21日(日本時間22日)。サバシアは初年度での殿堂入りとなるか、そしてペドロイアはどこまで票を獲得できるか、結果発表が待ち遠しい。

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