残された大物バーンズが2億4500万ドル以上要求か 米記者報道
2024.12.27 17:06 Friday
残されたFA市場中で最大の大物といえるコービン・バーンズが、2億4500万ドル以上の契約を要求しているとMLB公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が報じている。バーンズ争奪戦はジャイアンツ、ブルージェイズらが加わっているとされ、未だ決着は付いていない。
2021年のサイ・ヤング賞投手コービン・バーンズは、今季も15勝9敗、防御率2.92とエースの名に恥じない好成績を残し、満を持してFA市場へ打って出た。当初からバーンズは2億ドル規模の契約が予想されていたが、今オフの先発投手市場は空前の高騰を続けている。そして、それに伴ってバーンズの契約額も高騰すると見られていた。
フェインサンド記者が報じた「2億4500万ドル以上」の提示額は、2019年オフにスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が結んだ当時の投手史上最高額契約である7年2億4500万ドルがベースとなっている。もしバーンズが2億4500万ドル以上の契約を結べば、山本由伸の3億2500万ドル、ゲリット・コールの3億2400万ドルに次いで投手として史上3番目の契約額となる。
ただ、オフシーズン当初にバーンズの移籍先候補として挙げられていた球団は、既にエース級を確保済みの球団が多い。ドジャースはブレイク・スネルと5年1億8200万ドルで契約、ヤンキースはマックス・フリードと8年2億1800万ドルで契約、レッドソックスもトレードでホワイトソックスのギャレット・クローシェを獲得している。その他に資金力がある球団といえばメッツだが、メッツのデイビッド・スターンズ編成本部長は「投手との超長期契約に反対」(「ニューヨーク・ポスト」ジョン・ヘイマン記者)だといい、バーンズとの長期契約には及び腰かもしれない。
その中で候補として残されている球団が、ジャイアンツとブルージェイズだ。ただ、フェインサンド記者によれば、バーンズにオファーを出しているジャイアンツは「焦り始めている」とのこと。FA市場の別の選択肢にも目を向け出しているようだ。ブルージェイズもカナダ出身のニック・ピベッタに興味を示しているとされ、バーンズのプランBにも目を向けている。
バーンズの決断は新年に持ち越される可能性が高いかもしれないが、年末年始でも移籍が起こり得るのがMLB。過去にはジャイアンツが、当時のアスレチックスのエースだったバリー・ジトと2006年12月29日に7年1億2600万ドルの大型契約を結んだ例もある。