【MLB東京シリーズ展望②】MLBで2番目に古い球場 数々の歴史が生まれたカブスの本拠地
2025.1.6 18:09 Monday
3月18日・19日の2日間、東京ドームにて日本開幕戦「MLB東京シリーズ」が開催される。大谷翔平・山本由伸を擁するドジャースと、鈴木誠也・今永昇太が所属するカブスについて知れば、このマッチアップをより一層楽しめるはずだ。第2回では、カブスの本拠地リグレー・フィールドの歴史や特徴を紹介しよう。
1914年に建設されたリグレー・フィールドは、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークに次ぎ、MLBで2番目に古い球場だ。初めて試合が行われたのは同年4月23日。シカゴ・フェデラルズ(ホエールズ)のホームゲームとして開催された。
「MLBで最も美しい球場」とも称されるリグレー・フィールドの最大の特徴は、外野フェンスに生い茂ったツタ。MLBのオーナーも務めたビル・ベックによって1937年に導入された。時期によって茂り方や葉の色を変え、違った表情を見せてくれる。打球がツタのなかに入り込み、取り出せなくなってしまったら二塁打となるのもこの球場ならではだ。
2020年11月にアメリカの国定歴史建造物に指定されただけあって、球場の各所で長い歴史を感じられる。1937年に設置された外野のスコアボードは現在も手動で運営。カブスが勝った日には、スコアボードの上に白地に青の「W」の旗が、負けた日には青地に白の「L」の旗が掲げられる伝統も続いている。
そんなリグレー・フィールドには、数々の歴史的瞬間が訪れてきた。
1932年のワールドシリーズ第3戦でベーブ・ルースがスタンドを指差し、その方向に本塁打を放ったとされる伝説の「予告ホームラン」はリグレー・フィールドでの出来事。1985年9月8日、ピート・ローズがタイ・カッブと並ぶMLB最多の通算4191本目のヒットを放ったのもこの場所だった。そして、今後も新たな歴史が刻まれていくだろう。