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ヤンキースがストローマン放出を画策 フリード加入で余剰戦力に

2025.1.8 09:41 Wednesday

 米全国紙「USA Today」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ヤンキースは右腕マーカス・ストローマンの放出に向けて積極的に動いているようだ。2ケタ勝利6度の実績を誇るストローマンだが、ヤンキースが今オフ、左腕マックス・フリードを獲得したことで先発ローテーションから弾き出され、現在は完全な余剰戦力となってしまっている状況。補強資金を捻出するためにも、ヤンキースは高額年俸のストローマンを放出したいと考えているとみられる。

 ヤンキースの今季の先発ローテーションは、大黒柱のゲリット・コールを軸に、新加入のフリード、左腕カルロス・ロドン、右腕クラーク・シュミット、昨季新人王のルイス・ヒルという顔ぶれ。ストローマンは先発6番手という位置づけで、ほかにもJT・ブルベイカー、ウィル・ウォーレン、クレイトン・ビーターなど、先発ができる投手が控えているため、必ずしもヤンキースにとって必要な戦力ではなくなっている。

 ストローマンは今季、2年契約の最終年を迎えており、年俸は1850万ドル。ただし、今季140イニング以上を投げると、来季の年俸1800万ドルが保証されるオプションが付属している。この高額年俸がネックになっており、ヤンキースはノーラン・アレナド(カージナルス)の獲得を打診した際、トレードにストローマンを含めることを提案したようだが、ペイロール削減を目論むカージナルスは全く興味を示さなかったという。

 ヤンキースがストローマンの放出を目指すのは、余剰戦力の整理というだけでなく、補強資金の捻出という側面もあるとみられる。まだいくつかの補強ポイントを残しているヤンキースだが、ペイロールはすでにぜいたく税の最高基準額を超過しており、なかなか補強に動けない状況。年俸1850万ドルのストローマンを放出することができれば、「ストローマン資金」で補強することができるというわけだ。

 かなり足元を見られたトレードになることが予想されるが、ヤンキースはストローマンの放出を実現し、チームに必要な補強を行うことができるだろうか。

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