【元NPB戦士の2024シーズン⑧】エンゼルスに復帰して3年連続50試合登板 元鷹左腕のマット・ムーア
2025.1.9 12:00 Thursday
2020年に福岡ソフトバンクホークスで13試合に先発したマット・ムーア(エンゼルス)。2023年はエンゼルス、ガーディアンズ、マーリンズと3球団を渡り歩いたが、2024年1月に再びエンゼルスと契約を結んだ。MLB復帰2年目から中継ぎを務める左腕の2024年シーズンを振り返る。
初登板は4月1日の古巣・マーリンズ戦。1点リードの8回裏に5番手としてマウンドに上がり、危なげなく三者凡退で片付けた。僅差の場面での登板やロングリリーフもこなすなど、開幕から4試合連続で無安打無四死球無失点と完璧な投球を見せた。
4月中旬以降は失点が目立ち、5月13日のカージナルス戦では1/3回4失点と打ち込まれて初黒星。5月は11試合の登板で1勝2敗、防御率8.10と調子を落とした。それでも、翌月は3勝0敗、防御率2.61の好成績。5日のパドレス戦では、わずか7球で三者凡退に抑え、2シーズンぶりにセーブを挙げた。緊迫した場面を任されるなか、WHIPも0.97と1を下回る出色の数字を残した。
39試合(チーム3位)、4勝2敗、9ホールド(同2位)、防御率4.91の成績でシーズンを折り返したムーア。後半戦最初の登板で2本塁打を浴び、2/3回で5失点を喫したが、次の登板から8月19日のロイヤルズ戦まで10試合連続自責点0を記録した。
ところが、25日のブルージェイズ戦で肘を負傷し、15日間の故障者リスト入り。さらに、9月10日に60日間の故障者リストへ移り、そのままシーズンを終えた。51試合で5勝3敗、10ホールド、防御率5.03。前年よりも安定感を欠いたものの、3年連続50試合登板を達成している。
シーズン終了後にFAとなり、MLBデビューから15年目を迎える今季は新天地でプレーすることになりそうだが、まずはケガからの復帰を目指す。