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カブスが右腕コリン・レイを獲得へ 1年500万ドルで契約合意

2025.1.11 09:18 Saturday

 カブスは引き続き先発・ブルペンとも選手層を厚くすることを目指しているが、2020年にカブス在籍経験がある右腕を5年ぶりに呼び戻すことを決めた。日本時間1月11日、米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、カブスはブリュワーズからFAとなっていた右腕コリン・レイと契約合意。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によると、契約条件は1年500万ドルで、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、2026年の球団オプションが付属しているようだ。

 現在34歳のレイは日本プロ野球の福岡ソフトバンクホークスでのプレー経験もある右腕。2015年にメジャーデビューし、短縮シーズンの2020年にはカブスで9試合に登板した。メジャー復帰を果たした2023年に自己最多の6勝を挙げると、昨季はさらに数字を伸ばし、32試合(うち27先発)に登板して12勝6敗1セーブ、1ホールド、防御率4.29をマーク。ブリュワーズの勝ち頭となり、地区2連覇に大きく貢献した。しかし、シーズン終了後に年俸550万ドルのオプションを破棄され、バイアウト100万ドルを受け取ってFAとなっていた。

 カブスはレイを先発・ブルペンの両方で起用することを視野に入れているとみられる。すでに先発ローテーションは今永昇太、ジャスティン・スティール、ジェイムソン・タイオン、マシュー・ボイドで4番手まで固まっており、レイはハビアー・アサッド、ジョーダン・ウィックス、ベン・ブラウン、コディ・ポティート、ケイレブ・キリアンらと5番手の座を争うことになる。開幕ローテ争いに敗れた場合、レイはロングリリーフ要員としてブルペンに回ることが予想される。

 一時はヘスス・ルザード(マーリンズからフィリーズへトレード)、ルイス・カスティーヨ(マリナーズ)など、有力な先発投手のトレードを目指していたカブスだが、ここにきてレイを獲得。投手補強は終了したわけではないと思われるが、引き続きカスティーヨのような有力投手の獲得を狙うかどうかは不透明だ。先発4番手まで固まっていることを考えると、今回のレイ獲得のように、選手層を厚くする方向で動いていくことになるかもしれない。

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