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アロンソがメッツに対してオプトアウト付きの3年契約を提案か

2025.1.11 10:28 Saturday

 FA市場に売れ残ったままとなっているピート・アロンソの陣営は、スプリング・トレーニングの開始が迫るなかで少しずつ焦り始めているようだ。日本時間1月11日、メッツの元GMであるジム・デュケット氏が伝えたところによると、アロンソ陣営はメッツに対して「オプトアウト付きの3年契約」を提案したという。現時点ではメッツだけを対象にした提案となっているようだが、6年以上の長期契約を希望していると言われていたアロンソが「妥協」の姿勢を見せ始めている。

 現在30歳のアロンソはメジャー6年間で通算226本塁打を放っている長距離砲。短縮シーズンの2020年を除くと、毎年必ず34本以上のアーチを放っており、フルシーズン1年あたりの本塁打数は40本を超える。しかし、キャリアで初めて全162試合に出場した昨季は打率.240、34本塁打、88打点、OPS.788と自己ワーストの成績に。ポストシーズンではワイルドカード・シリーズ第3戦での劇的な逆転弾も含め、13試合で4本塁打を放ったが、長打力以外に優れたツールを持たないアロンソへの評価は決して高くない。

 今オフは各球団がアロンソを「無視」するような形で次々に一塁手の補強を完了。アロンソは契約する球団の選択肢がほとんど残されていないような状況に追い込まれている。昨季まで所属していたメッツに3年契約を提案したのは、「浪人」の危機に追い込まれているアロンソ陣営の苦肉の策とも言えるだろう。

「SNY」のアンディ・マルティノ記者はメッツとアロンソ陣営の交渉が継続していることを報じており、年平均額を引き上げたうえで、オプトアウト付きの短期契約が結ばれる可能性について言及していた。ただし、デュケット氏とマルティノ記者はともに「メッツとアロンソ陣営は契約合意に近づいているわけではない」と伝えており、最終的に再契約が結ばれるとしても、もうしばらく時間がかかりそうな気配だ。

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