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レッドソックス ブレグマンを二塁手として獲得する可能性も

2025.1.11 11:52 Saturday

 2021年以来のポストシーズン進出を目指すレッドソックスは今オフ、積極的な補強を見せており、これまでにギャレット・クローシェ、ウォーカー・ビューラー、アロルディス・チャップマンらを獲得。現在はアレックス・ブレグマンの獲得を目指していることが報じられている。昨季ゴールドグラブ賞を初受賞したブレグマンを獲得すれば、正三塁手ラファエル・デバースのコンバートは不可避だが、もしかするとレッドソックスはブレグマンを二塁手として起用することを考えているのかもしれない。

 米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、レッドソックスがブレグマン陣営(代理人はスコット・ボラス氏)とのチキンレースを展開し、値段が下がるのを待っているとの見解を示すとともに、レッドソックスがブレグマンを二塁手として起用する可能性についても言及している。ボラス氏はオフシーズン当初、ブレグマンに対して二塁手として興味を示している球団があることを明かし、ブレグマン自身も二塁転向に前向きな姿勢を示していた。

 三塁手としてトップクラスの守備力を持つブレグマンを二塁にコンバートするのは勿体ないように感じるが、レッドソックスは一塁転向プランが浮上している主砲デバースが三塁にとどまることを希望している。また、デバースを一塁にコンバートする場合、若手一塁手のトリストン・カサス、またはDHの吉田正尚が戦力構想から外れてしまうが、チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローはカサス放出を否定しており、高額年俸の吉田のトレードも難航中。レッドソックスにとって、一塁カサス、二塁ブレグマン、三塁デバース、DH吉田の布陣は最適解とも言える。

 問題は米公式サイト「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで全体10位にランクインしているクリスチャン・キャンベル(2026年ごろにメジャー昇格予定)のポジションがなくなってしまうことだが、キャンベルは二塁のほかにも遊撃や外野を守ることができる。ローゼンタール記者は「キャンベルをほかのポジションに回ることもできるし、トレードの駒として活用することもできる」と述べ、ブレグマンを二塁に置くことをそれほど問題視していないようだ。

 レッドソックスのフロントオフィスにはブレグマン獲得に否定的な者もいるようだが、チキンレースの末に値段が下がれば、レッドソックスがブレグマン獲得に動く可能性は高まるだろう。そのときにブレグマンはどのポジションを守ることになるのか。今後の動向に注目したい。

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