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Rソックス・吉田正尚 今季は再び外野手として起用の可能性

2025.1.12 09:15 Sunday

 日本時間1月12日、レッドソックスはファン感謝デー「フェンウェイ・フェスト」を開催した。そのなかでアレックス・コーラ監督はメディアの取材に応じ、吉田正尚が今季再び外野の守備に就く可能性について言及。吉田は昨季、シーズンを通して右肩の不調に悩まされ、わずか1イニングしか外野の守備に就かなかったが、右肩の手術を経て迎える今季は、メジャー1年目の2023年のように左翼とDHを兼任するような起用法になる可能性があるようだ。

 現在31歳の吉田はメジャー2年目の昨季、左手親指を痛めた影響で1ヶ月以上離脱したこともあり、108試合の出場にとどまったが、右肩の故障を抱えながらも打率.280、10本塁打、56打点、2盗塁、OPS.764を記録。ただし、スタメン出場した98試合はすべてDHでの出場であり、左翼の守備に就いたのはわずか1試合(1イニング)だけだった。1年目は左翼手として84試合、DHで49試合にスタメン出場しており、守備に就く機会が大幅に減少していたことになる。

 レッドソックスの外野陣は、現時点で左翼ジャレン・デュラン、中堅セダン・ラファエラ、右翼ウィルヤー・アブレイユという布陣が予想され、「左腕キラー」のロブ・レフスナイダーも控えている。ただし、遊撃トレバー・ストーリーの状態次第では、ラファエラが遊撃の守備に就く可能性もあり、その場合はデュランが左翼から中堅に回り、左翼のポジションが空くことになる。そこに吉田が入るチャンスがあるというわけだ。吉田が守備に就くことで、主力選手をDHで休ませることもできるため、チームにとって大きなプラスとなることは間違いないだろう。

 トレードの可能性が取り沙汰される吉田だが、5年9000万ドルの大型契約をあと3年残しているということもあり、獲得に興味を示す球団はほとんどないのが実情。レッドソックスが多額の金銭負担をしない限り、トレードは実現しない可能性が高く、このままレッドソックスの一員としてメジャー3年目のシーズンを迎えることになるだろう。日本球界を代表する強打者として、今季こそ本領発揮に期待したい。

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