サンタンデールとフラハティが短期の契約に前向きか 米報道
2025.1.12 12:28 Sunday
スプリング・トレーニングの開始が迫るなか、FA市場に残る選手たちは徐々に「妥協」を強いられる時期を迎えている。メッツからFAとなったピート・アロンソが古巣メッツに対してオプトアウト付きの3年契約を提案したことが明らかになったばかりだが、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者とウィル・サモン記者によると、アンソニー・サンタンデールやジャック・フラハティも短期契約を検討することに前向きな姿勢を示しているようだ。
オリオールズからFAとなった強打者サンタンデールとドジャースからFAとなった右腕フラハティは、いずれも総額1億ドル以上の5年契約を目指していることが報じられていた。サンタンデールに関しては、ブルージェイズが正式な契約オファーを提示したことも明らかになっているが、そこから交渉が進展した様子はみられない。今後は両者とも年平均額が高めの短期契約にオプトアウトを盛り込むなど、創意工夫を凝らしながら自分の希望に合う契約を探すことになるだろう。
一部の有力FA選手が希望通りの大型契約を得られないのは、今オフに限った話ではない。昨オフは敏腕代理人として知られるスコット・ボラス氏の顧客たちがシーズンに間に合うギリギリのタイミングまで粘り、各球団から好条件を引き出そうとしたものの、思い通りにはならず。最終的にブレイク・スネル、マット・チャップマン、コディ・ベリンジャー、ジョーダン・モンゴメリーらはいずれも短期契約にサインすることになった。
目標を短期契約に切り替えた場合、より多くの球団が獲得に興味を示す可能性があり、選手にとっても悪い話ではない。オプトアウトの権利を盛り込むことができれば、今季好成績を残し、1年後にFA市場で改めて大型契約を狙うことも可能になる。ただし、短期契約で年平均額が上昇した場合、各球団の「ぜいたく税」の計算にはダメージとなる可能性がある。球団にとって、長期契約は年平均額を下げられるというメリットもあるため、2~3年の短期契約がいいのか、それとも5年以上の長期契約がいいのか、選手と球団のあいだで今後も攻防が繰り広げられるだろう。