パドレスがマリナーズ前監督・サービスを特別補佐として採用
2025.1.13 10:30 Monday
米メディア「ジ・アスレチック」でパドレスを担当するデニス・リン記者が報じたところによると、パドレスは昨年8月にマリナーズの監督を解任されたスコット・サービス氏を野球運営部門と選手育成部門の特別補佐として採用したようだ。サービス氏はマリナーズの監督に就任する前、レンジャーズで選手育成部門のアシスタント、エンゼルスではGM補佐を務めるなど、フロントオフィスでの経験も豊富。パドレスのA・J・プレラー編成本部長はレンジャーズ時代にサービス氏とともに働いた経験がある。
現在57歳のサービス氏は現役時代、アストロズやカブスで捕手としてプレー。カブス時代には正捕手に近い存在となり、1996~98年には3年連続で113試合以上に出場した。2002年にロッキーズとジャイアンツのマイナーでプレーしたのを最後に引退し、レンジャーズとエンゼルスのフロントオフィスを経て、2016年からマリナーズの監督に就任。2022年には2年連続となる90勝を挙げ、チームでは2001年以来21年ぶりとなるポストシーズン進出を成し遂げた。しかし、2年ぶりのポストシーズン進出を目指した昨季は128試合消化時点で64勝64敗。サービス氏は解任され、球団OBの名捕手ダン・ウィルソンが新監督に任命された。
サービス氏は解任された当時、将来的に再びメジャーの監督を務めることに意欲を示していたが、今オフの各球団の新監督選考のなかでは1度も名前が挙がらなかった。しかし、パドレスのフロントオフィスに加わるからといって、将来的な監督復帰の可能性が消滅したわけではなく、サービス氏は球界に籍を置きながら監督復帰のチャンスをうかがうことになるだろう。
サービス氏はマリナーズの監督を務めた9シーズンで通算680勝642敗(勝率.514)を記録。地区優勝は1度もなかったが、勝率5割を超えたシーズンが5度あり、2022年にワイルドカードでポストシーズンに進出した。同年のポストシーズンでは、ワイルドカード・シリーズでブルージェイズに2連勝。しかし、地区シリーズではアストロズに3連敗を喫して敗退となった。