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結果発表まであと9日 殿堂入り投票「7つの注目ポイント」

2025.1.13 12:57 Monday

 2025年度のアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が9日後に迫っている。今回からイチローが候補者入りしたということもあり、日本国内でも大きな注目を集めている殿堂入り投票だが、有資格初年度での殿堂入りが確実なイチローの得票率以外にも注目すべきポイントは多い。米公式サイト「MLB.com」のマニー・ランダワ記者は、今回の殿堂入り投票で注目すべきポイントを7つピックアップし、紹介している。

 殿堂入り投票は12月末時点で締め切られており、日本時間1月22日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で結果発表が行われる。得票率75%以上で殿堂入りを果たした選手たちは、すでに時代委員会の投票で殿堂入りを決めているディック・アレン(故人)、デーブ・パーカーとともに日本時間7月28日にクーパーズタウンで行われる殿堂入りセレモニーに出席することになる。

 最大の注目ポイントは、やはりイチローが野手史上初の満票を達成するかということだ。ライアン・ティボドー氏が公開している「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」によると、日本時間1月13日正午の時点で記者131人分(開票率33.4%)の票が判明し、イチローは得票率100%をキープ。このままいけば、マリアーノ・リベラに次ぐ史上2人目の満票殿堂入りとなる。

 2つ目は通算251勝の左腕CC・サバシアが有資格初年度で殿堂入りできるかということ。サバシアの現時点の得票率は91.6%となっており、イチローとともに殿堂入りするのはほぼ間違いないだろう。

 3つ目は有資格最終年(10年目)を迎えたビリー・ワグナーの殿堂入りの行方だ。昨年は得票率73.8%で惜しくも届かず。通算422セーブの名クローザーは、ここまで得票率83.2%を記録し、悲願の殿堂入りが有力視されている。

 4つ目は有資格3年目を迎えたカルロス・ベルトランの得票率だ。昨年は10.6%上昇して得票率57.1%に到達。今年はここまで77.9%となっており、イチロー、サバシア、ワグナーとともに殿堂入りする可能性は残されている。

 5つ目は有資格8年目となるアンドリュー・ジョーンズの得票率だ。昨年は3.5%アップの61.6%という結果だったが、今年はここまで72.5%と当選ラインに迫っている。有資格最終年の10年目までに殿堂入りする可能性は高そうだ。

 6つ目は「それ以外の候補者で誰が大きく得票率を伸ばすか」ということ。ランダワ記者は名二塁手チェイス・アトリーを有力候補に挙げている。アトリーは昨年28.8%だったが、今年は現時点で52.7%と得票率を大きく伸ばしている。最終的には40%台に落ち着くとみられるが、このままいけば将来的に当選ラインに届く可能性は高い。

 7つ目は「有資格初年度の候補者のうち、誰が足切りラインをクリアするか」ということだ。殿堂入り投票の対象になるのは最長10年だが、翌年の投票対象となるためには、得票率5%の足切りラインをクリアしなければならない。有資格初年度の候補者14人のうち、現時点ではイチローとサバシアのほかに、フェリックス・ヘルナンデスとダスティン・ペドロイアが足切りライン以上の得票率をキープ。この2人は来年以降に望みをつなぐことになりそうだ。

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