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【MLB東京シリーズ展望④】歓喜の瞬間が訪れる「エンタメ空間」 ドジャー・スタジアムの歩み

2025.1.13 18:08 Monday

 3月18日・19日の2日間、東京ドームにてドジャースとカブスの日本開幕戦「MLB東京シリーズ」が開催される。昨年、ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムには、大谷翔平の快進撃に3年連続の地区優勝と、歓喜の瞬間が幾度も訪れた。1962年にオープンした「西の名門」の本拠地は、長い歴史のなかで進化を続けている。フェンウェイ・パーク、リグレー・フィールドに次ぎ、MLBで3番目に古い球場として誕生してから現在までの歩みを振り返る。

 1958年にロサンゼルスへ移転したドジャースは、もともとフットボールやオリンピック競技で使われていたロサンゼルス・メモリアル・コロシアムを一時的な本拠地として使用。移転から4年後の1962年に開場したのが、現在も使われているドジャー・スタジアムだ。丘の地形を生かした設計で、ロサンゼルスのダウンタウンやサンガブリエル山脈の壮大な景色を眺めることができる。

 そんな美しいスタジアムでは、数々の劇的なゲームが繰り広げられてきた。

 1965年、サンディ・コーファックスがカブスを相手に完全試合を達成。この完全試合を含む4度のノーヒッターを成し遂げた偉大な左腕投手の銅像は、ドジャー・スタジアムのエントランスに建てられている。

 日本の野球ファンに最もよく知られているのは、2009年のWBCかもしれない。イチローの劇的な決勝打やダルビッシュ有が三振で締めたシーンが印象的な韓国との決勝戦は、ドジャー・スタジアムで行われた。

 また、ビートルズやマイケル・ジャクソンら大物アーティストがライブを開催するなど、野球の試合に限らず、様々な歴史が刻まれてきたドジャー・スタジアム。これまでに何度か大規模なリニューアルが実施され、座席改修のほか自然環境、ジェンダーに配慮した設備も導入された。

 2021年にはスタジアムの正面玄関として「センターフィールド・プラザ」が誕生し、飲食店や小売店に加え、フォトスポット、子ども用のプレイエリアも。野球観戦にとどまらないエンターテインメント空間を提供している。

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 このオフにも改修工事が行われており、ホームチームのロッカーなどがリニューアルされる予定。シーズン開幕後のスタジアムツアーでは、新たな装いが見られるだろう。

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