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佐々木争奪戦がほかの有望株の契約スケジュールに大きく影響か

2025.1.14 00:01 Tuesday

 佐々木朗希の争奪戦が大詰めを迎えるなか、国際移籍市場の関係者たちは異例の状況に備えた動きを進めている。米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者、デニス・リン記者、アンディ・マカラー記者によると、経験豊富な関係者のなかには「クレイジーな状況になる可能性がある」と話す者もいるようだ。国際移籍市場は1月15日にオープンするが、佐々木が契約すると見込まれているのは1月20日前後。よって、ほかの有望株の契約スケジュールに大きな影響を与える可能性が極めて高い。

 各球団は佐々木を含めた国際移籍選手との契約に使える予算枠に上限があるため、佐々木争奪戦に加わっている球団は、佐々木の移籍先が決まるまで、ほかの選手に資金を投入しづらい状況となっている。佐々木以外の選手との契約を遅らせたり、口頭で合意しているものを破棄したりするケースも出てくるだろう。また、予算枠は他球団からトレードで獲得することによって増額できるため、国際移籍市場がオープンしてから佐々木の契約が決まるまでのあいだに、国際移籍選手との契約に使える予算枠を含むトレードが多発するかもしれない。

「ジ・アスレチック」の報道によると、パドレスは契約予定だった選手たちに対し、すでに「他球団との契約を模索してもよい」との通達を出しているという。また、ドジャースも佐々木を獲得できた場合、口頭合意していた一部の選手との契約を来年に持ち越す可能性があるようだ。もちろん、1年待たされることを嫌う選手もおり、ドジャースと契約予定だった選手が他球団と合意するケースも出てきている。

 多くの球団が佐々木獲得を最優先に考えているため、ほかの選手たちとの口頭合意が軽視されてしまっているという現実がある。ある関係者は「佐々木獲得を狙う球団は予算枠を全額、佐々木に費やすつもりだ」と語る。契約金によって千葉ロッテマリーンズへの譲渡金が決まる以上、佐々木陣営としてもできる限り高額な契約金を手にしたいと考えているはずだ。各球団は佐々木を獲得できる場合とできない場合に備えた準備を進める必要があるというわけだ。

 大混乱が予想される今年の国際移籍市場。その中心にいる佐々木はいったいメジャー挑戦の舞台としてどの球団を選ぶのか。世界中の野球関係者がその動向を見守っている。

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