マリナーズがついにFA補強 ベテラン・ソラーノと1年契約
2025.1.14 10:31 Tuesday
今オフ、FA市場に全くお金を投じていなかったマリナーズがついにFA補強に動いた。日本時間1月14日、マリナーズはパドレスからFAとなっていた37歳のベテラン内野手、ドノバン・ソラーノと1年契約を結んだことを発表。米公式サイト「MLB.com」でマリナーズを担当するダニエル・クレイマー記者が関係者から得た情報によると、契約条件は1年350万ドルで、成績に応じて最大100万ドルの出来高が設けられているという。また、ソラーノ獲得に伴い、左腕オースティン・キッチンがDFAとなった。
ソラーノは主に一塁、二塁、三塁を守る内野のユーティリティ・プレーヤーで、2012年にマーリンズでメジャーデビュー。2016年にヤンキースで9試合だけプレーしたあと、2017~18年はメジャーでの出場機会がなかったが、3年ぶりのメジャー復帰を果たした2019年にジャイアンツで81試合に出場して打率.330をマーク。短縮シーズンの2020年には打率.326、OPS.828の好成績を残し、ナ・リーグ二塁手部門でシルバースラッガー賞に輝いた。
2021年までジャイアンツでプレーしたあと、2022年はレッズ、2023年はツインズ、昨季はパドレスに所属。2021年以降4年連続で打率2割8分台をマークするなど、安定感のある打撃は健在であり、昨季は96試合に出場して打率.286、8本塁打、35打点、2盗塁、OPS.760を記録した。本職は二塁だが、昨季パドレスでは二塁手としての出場はほとんどなく、三塁、一塁、そしてDHでの出場が多かった。
マリナーズのジェリー・ディポート編成本部長は「ドノバンは過去6年間、メジャーで最も過小評価されている打者の1人だ」と述べ、安定感のある打撃を高く評価。マリナーズは今オフ、補強資金が1500万ドル程度しかないなかで内野手を2~3人獲得することを目指しており、ソラーノはその第1弾の補強となる。マリナーズの内野は遊撃J・P・クロフォードを除いて確固たるレギュラーがおらず、ソラーノはDHを含め、様々なポジションで起用されることになりそうだ。