ブレーブスも右腕ホフマンとの契約を回避 番記者がリポート
2025.1.14 10:50 Tuesday
今オフのFA市場において、タナー・スコットとともにトップクラスの救援投手として注目され、最終的にはブルージェイズと3年3300万ドルで契約を結んだジェフ・ホフマン。しかし、その直後にはオリオールズが3年4000万ドルで合意していたものの、ホフマンが身体検査をパスできなかったため、契約が白紙となっていたことが明らかになった。そして日本時間1月14日には米公式サイト「MLB.com」でブレーブスを担当するマーク・ボーマン記者がブレーブスもホフマンとの契約を見送っていたことを明かした。
ボーマン記者が関係者から得た情報によると、ブレーブスはホフマンと5年契約を結ぶことで合意し、その総額は4500万ドルから4800万ドルくらいだったという。ブレーブスはマックス・フリードとチャーリー・モートンの移籍、スペンサー・ストライダーの故障によって先発の頭数が不足しているため、ホフマンを獲得して先発転向に挑戦させるプランがあったとみられる。ホフマンが先発転向に失敗してもリリーバーとして使えるため、ブレーブスにとってリスクの少ない契約となるはずだった。
しかし、ホフマンはブレーブスの身体検査をパスできなかった。オリオールズはホフマンの右肩の状態に懸念を示し、3年契約を回避したことが報じられているが、ブレーブスもおそらく同様の理由だと思われる。ブレーブス、オリオールズとの合意が白紙に戻されたあと、ホフマン陣営はブルージェイズとの交渉を開始し、3年3300万ドル(プラス出来高)で合意。ブルージェイズは故障のリスクを承知のうえでホフマンを獲得したのだろう。
現在32歳のホフマンは2014年ドラフト全体9位指名の元トップ・プロスペクトだが、先発では大成できず、救援転向後に才能が開花。昨季はフィリーズで68試合に登板して66回1/3を投げ、3勝3敗10セーブ、21ホールド、防御率2.17、89奪三振の好成績でオールスター・ゲーム初選出を果たした。9年半ぶりの復帰となる古巣ブルージェイズではクローザーとしての活躍が期待されている。