ジャイアンツ移籍のバーランダー 「まだやれると証明したい」
2025.1.14 11:46 Tuesday
日本時間1月14日、ジャイアンツと1年1500万ドルの契約を結んだジャスティン・バーランダーがオンラインでのメディア対応を行った。現役最多となる通算262勝&3416奪三振をマークし、サイ・ヤング賞に輝くこと3度。2011年にはMVPも受賞しており、ワールドシリーズ制覇も2度経験した。将来のアメリカ野球殿堂入りは確実であり、キャリアのなかでやり残したことはほとんどないはずだが、「個人的には、まだやれるということを証明したいんだ」と今季の目標について語った。
来月42歳の誕生日を迎えるバーランダーは昨季アストロズで17試合に先発して90回1/3を投げ、5勝6敗、防御率5.48、74奪三振という成績。右肩や首の不調に悩まされ、メジャー定着後では自己ワーストの1年となった。しかし、昨季の不振は故障者リストからの復帰を急ぎすぎたことも影響しているようで、「これまでのキャリアで十分にいろんなことを達成してきた。素晴らしいプレーができると思わなければ、わざわざ現役を続けたりはしない」と完全復活への自信を見せている。
バーランダーは昨季終了後にアストロズからFAになったあと、「ジャイアンツへの移籍を考えたことはなかった」と正直に明かした。しかし、バスター・ポージー編成本部長と話をするなかで、徐々にジャイアンツ移籍へと気持ちが傾いていったようだ。ポージー編成本部長は「彼は非常に高いモチベーションを維持している。彼のような名投手がサンフランシスコにきてキャリアを継続してくれるのは、私たちにとって本当にありがたいことだ」と語り、バーランダーの加入を歓迎した。
キャリアの大部分で背番号「35」を背負ってきたバーランダーだが、ジャイアンツの「35」は名遊撃手ブランドン・クロフォードが長年背負ってきた番号である。すでにポージー編成本部長がクロフォードに連絡し、承諾を取っているようだが、バーランダーは「自分自身で直接話をしたい」と語っている。クロフォードから直接OKをもらい、ファンにも歓迎される形で背番号「35」のユニフォームに袖を通したいと考えているようだ。