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【On the Move ②】今オフFA市場No.1投手は家族との時間を優先して新天地へ

2025.1.16 13:40 Thursday

 オフシーズンは頻繁に選手が動くMLB。このオフも日々、FA選手の移籍やトレードが報じられている。勢力図が大きく変わる大物選手の移籍、まだまだ大物選手の動向が注目されるが、ここまでの動きを確認しておこう。今回はFAで移籍した主な投手をまとめた。

 今オフのFA市場No.1先発投手として注目されていたのが、2021年のサイ・ヤング賞投手でオリオールズからFAとなったコービン・バーンズだ。昨季15勝を挙げ、チームのポストシーズン進出に貢献したエースが選んだのはダイヤモンドバックスだった。

 古巣のオリオールズ、ブルージェイズもそれぞれ球団史上最高額の契約で交渉に臨んだと伝えられたが、バーズンの決断は金額ではなかった。アリゾナ在住のバーンズは、昨年6月に第2・3子となる双子を授かっており、家族との時間を優先してダイヤモンドバックスに「逆オファー」。球団史上最高額となる6年2億1000万ドル(約331億5000万円)で契約合意に至った。

 レイズ時代の2018年とパドレス移籍3年目の2023年にサイ・ヤング賞を受賞したジャイアンツのブレイク・スネルは、11月下旬にドジャースへの移籍を決めた。昨季は前半戦、怪我もあって8試合に先発して0勝3敗、防御率6.31に終わったが、後半戦は12先発で5勝0敗、防御率1.45という見事な活躍を見せ、9イニングあたりの通算奪三振率は歴代1位の11.23を記録している。

 ベテラン投手では、MLB史上最速となる球速105.1マイル(169.1キロ)の記録を持つ剛腕リリーバー、アロルディス・チャップマン(前パイレーツ)がレッドソックスに1年契約で移籍。ア・リーグ東地区のチームでプレーするのは、ヤンキースに在籍していた2022年以来となる。

 サイ・ヤング賞3回、MVP1回の、メジャー21年目を迎えるジャスティン・バーランダーは、1月11日(日本時間12日)にアストロズからジャイアンツへ1年契約で移籍が成立した。

 さらに、日本人投手では、アストロズからFAとなった菊池雄星が11月27日(同28日)と早い時点でエンゼルス移籍を決めていた。

 海外FA権を行使していた巨人の菅野智之は、オリオールズと1年1300万ドル(約20億円)で12月16日(同17日)に契約合意した。

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 ここで紹介したのはごく一部。今後は、全米も注目している佐々木朗希の争奪戦が佳境を迎えるなど、注目選手の動きとともに、各地区・各チームの勢力図がどう変わっていくのか必見だ。

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