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【2025年殿堂入り候補紹介⑧】「初代AJ」は有資格8年目で悲願達成なるか

2025.1.16 13:50 Thursday

 2025年度の殿堂入り発表まで1週間を切った。当選確実と見られている有資格初年度のイチロー、CC・サバシアのほかに、8年目で当選ラインに迫っているのが、ブレーブスなどで活躍した「初代AJ」ことアンドリュー・ジョーンズだ。

 今回、新たに資格を得た有資格1年目の選手のなかには、オリックスでも活躍した「AJ」ことアダム・ジョーンズが入り、日本のファンも注目しているが、東北楽天を初の日本一に導いた「初代AJ」も有資格8年目で当選ラインに迫っている。

 キュラソー島出身のアンドリュー・ジョーンズは、1996年8月に19歳でメジャーデビューを果たすと、31試合で5本塁打を放つ活躍を見せ、同年のポストシーズンにも出場。ワールドシリーズでは第1戦でいきなり本塁打を放ち、ワールドシリーズ史上最年少本塁打(ミッキー・マントルの記録を更新)を記録すると、続く打席では2打席連続本塁打(24年ぶり史上2人目)を放つ鮮烈な活躍を見せた。

 その後は、1998年から10年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、高い身体能力を武器に外野守備でも活躍。打撃でも2005年に本塁打王&打点王を獲得し、オールスター・ゲームに5度選出されるなど、全盛期の1998年から2006年までの9年間は打率.270、平均35本塁打、OPS.860を記録。この期間の平均WAR6.1を上回っているのはアレックス・ロドリゲス(7.8)とバリー・ボンズ(7.5)だけだ。

 ブレーブスで12シーズンを過ごし、ドジャースで1年、レンジャーズで1年、ホワイトソックスで1年、ヤンキースで2年など、MLBで17年間プレーし、2013年から2年間は東北楽天でもプレーした。ヤンキースでの最後のプレーから5年後の2018年に殿堂入り資格を得て、最初の2年は得票率7%台だったが、3年目は19.4%、7年目は61.6%と年々アップしており、ライアン・ティボドー氏が公開している「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」によると、1月13日(日本時間14日)の時点でジョーンズの得票率は72.5%と当選ライン(75%)に迫っている。

 ブレーブスでともにプレーした「MLB史上最高のスイッチヒッター」のチッパー・ジョーンズは2018年の資格取得1年目に得票率97.2%で殿堂入りを果たしたが、8年目のジョーンズは続くことができるか。そして、続くアダム・ジョーンズより先に殿堂入りとなるか。有資格最終年の10年目までには殿堂入りの可能性が高い「初代AJ」の8年目はいかに。結果発表は、日本時間1月22日午前8時からだ。

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