【MLBマスコット大図鑑⑳】元選手の息子のアイデアから生まれたＤ・バクスター
2025.1.16 14:00 Thursday
真剣勝負が繰り広げられるスタジアムで、どちらのファンも笑顔にするのが球団マスコットだ。個性豊かな人気者たちのプロフィールを紹介する。第20回はダイヤモンドバックスのＤ・バクスター・ザ・ボブキャット。
タイガースのパウズ（トラ）やカブスのクラーク（クマ）など、チーム名にちなんだマスコットが多いなか、ダイヤモンドバックスは、チーム名の由来であるダイヤガラガラヘビ（アリゾナ州に生息）ではなく、山猫のＤ・バクスター・ザ・ボブキャットが球団マスコットとなっている。
Ｄ・バクスターがMLBデビューしたのは、球団創設から２年後の2000年６月23日。その誕生背景には、当時ダイヤモンドバックスに在籍していた選手の息子の一声があった。
当時の本拠地バンクワン・ボールパーク（Bank One Ballpark）は、頭文字を取ってBOB（ボブ）の愛称で親しまれていた。1998年から2002年までダイヤモンドバックスでプレーしていたジェイ・ベルの息子ブラントリー・ベルは「チームはBOB（バンクワン・ボールパーク）で試合をしているから『BOB』キャットをマスコットにすべきだ」と提案。ジェイ・ベルが息子のアイデアを球団に伝えたことでＤ・バクスターが生まれた。
ちなみに、ブラントリー・ベルはプロ野球選手になり、2015年から2023年までマイナーリーグでプレー。現在はメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズに所属している。
Ｄ・バクスターは４回のイニング間に、バクスターズ・デン（バクスターの巣）にてファンサービスを行うなど、チェイス・フィールドでのホームゲームに出演。そのほか、病院や学校などアリゾナ州のコミュニティ・イベントにも年間300回以上顔を出している。
◆Ｄ・バクスター・ザ・ボブキャットのプロフィール一覧
体重：200ポンド（約91kg）以上
帽子のサイズ：22 3/8（ニューエラ公式キャップに感謝）
居住地：チェイス・フィールド内のバクスターズ・デン（バクスターの巣）
趣味：Ｔシャツ投げの練習、クンビア＆サルサダンス、コミュニティでダイヤモンドバックスファンに会うこと、ファーボール（毛玉）作り
友達：ダイヤモンドバックスのオルガニストであるボビー・フリーマン、ゴリラ、ビッグレッド、ベト・エル・コヨーテ、ハウラー、スパーキー、ウィルバー、ストライカー、スコーチ、ルイー・ザ・ランバージャック
ライバル：ルー・シール（ジャイアンツ）、スウィンギング・フライアー（パドレス）、ディンガー（ロッキーズ）、ナ・リーグ西地区のファン
お気に入りのおもちゃ：ピボット式の毛取りブラシ（毛並みを綺麗にしなきゃ）
好きな食べ物：カルネアサダ、フィッシュタコス、ピザ、チップス＆サルサ、リンゴにピーナッツバター（試合の日のお気に入り）
好きな曲：「D-backs Swing」、「Back in Black」、「La Vida es un Carnaval」、「Cat Scratch Fever」
好きな本：『キャット・イン・ザ・ハット』、ハリー・ポッター（Hairy＝毛むくじゃら）
好きなテレビ：アニマル・プラネット、フォックス・スポーツＡＺ（チームの遠征時に観戦するため）、テレムンド、MLBネットワーク、ユニビジョン
好きなブロードウェイ作品：『キャッツ』
最新ニュース
