ヤンキースが救援左腕の獲得を目指す ヒルとの再契約も視野
2025.1.16 14:32 Thursday
フアン・ソトとの再契約に失敗したあと、次々に大物選手を獲得したヤンキースだが、まだ今オフの補強は終わっていない。米メディア「ジ・アスレチック」でヤンキースを担当するブレンダン・カティ記者によると、ヤンキースは現在、リリーフ左腕の獲得を最優先で進めており、自軍からFAとなったティム・ヒルとの再契約のほか、ブルックス・レイリー、アンドリュー・チェイフィンらが獲得候補に浮上しているようだ。大物リリーフ左腕のタナー・スコットの獲得は予算的に難しいとみられる。
現在34歳のヒルは昨季途中にホワイトソックスを解雇され、ヤンキースに加入。移籍後は35試合に登板して3勝0敗、3ホールド、防御率2.05と安定したパフォーマンスを見せ、ポストシーズンでも10試合で防御率1.08と好投した。
現在36歳のレイリーは2021年から2023年まで3年連続で58試合以上に登板していた左腕。昨季はメッツは8試合に登板し、1勝0敗、4ホールド、防御率0.00と好スタートを切ったが、トミー・ジョン手術で無念の離脱となった。戦列復帰は今年の夏頃になる見込みだ。
現在34歳のチェイフィンは昨季タイガースとレンジャーズで合計62試合に登板し、4勝3敗1セーブ、13ホールド、防御率3.51を記録。短縮シーズンの2020年を除き、7年連続で62試合以上に登板しており、メジャー通算601登板と経験豊富だ。
リリーフ左腕ではパドレスからFAとなったスコットもまだ市場に残っているが、ヤンキースはすでに今季のペイロールがぜいたく税の最高基準額を超過しており、スコットのような大物を獲得するのは予算的に難しいとみられる。余剰戦力となった先発右腕マーカス・ストローマンをトレードで放出することができれば、多少の補強資金は捻出できるものの、今のところストローマンのトレード交渉が進展している様子はない。
なお、米公式サイト「MLB.com」はヤンキースがストローマン放出に成功した場合、捻出した補強資金を使って二塁手の獲得に動く可能性について言及している。