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メッツがウィンカーと再契約 アロンソの退団を想定した動き

2025.1.17 09:47 Friday

 日本時間1月17日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、メッツは自軍からFAとなっていたジェシー・ウィンカーと1年800万ドル+出来高で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。「SNY」のアンディ・マルティノ記者は「ウィンカーとの再契約は、ピート・アロンソとの再契約から方向転換したプランの一部」と報じており、メッツは交渉が難航している主砲アロンソとの再契約を諦め、「プランB」に舵を切ったとみられる。今後はリリーバーの補強に動く見込みとなっている。

 現在31歳のウィンカーは通算出塁率.367、OPS.804を誇る左の好打者。レッズ時代の2021年にオールスター・ゲーム選出の経験があり、メジャー8年目の昨季はナショナルズとメッツで合計145試合に出場して打率.253、14本塁打、58打点、14盗塁、63四球、出塁率.360、OPS.765をマークした。ポストシーズンでも10試合に出場して打率.318、1本塁打、出塁率.531、OPS1.167と存在感を発揮。そうした活躍が認められ、今回の再契約に至った。

 メッツは左翼にブランドン・ニモ、右翼にフアン・ソトという不動のレギュラーがおり、中堅はタイロン・テイラーとホセ・シリの争いになる見込み。外野のレギュラーポジションは埋まっている状況であり、ウィンカーは主にDHで起用されるとみられる。よって、FAとなったJ・D・マルティネスと再契約を結ぶ可能性は完全に消滅したと言っていいだろう。

 また、マルティノ記者が報じているように、今回のウィンカーとの再契約はアロンソの退団を想定した動きである可能性が高い。メッツとアロンソの再契約交渉は、金額面の開きがなかなか埋まらず難航中。メッツはアロンソとの再契約交渉に見切りをつけ、代役となる打者の確保、そしてブルペンの強化へと舵を切ったようだ。今後はタナー・スコットなど、まだFA市場に残っている大物リリーバーの獲得を目指すことになりそうだ。

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