FA市場に残る強打者アロンソ メッツ残留の可能性は消滅か
2025.1.17 10:04 Friday
メッツは今オフ、FA市場の目玉だったフアン・ソトを獲得したあともピート・アロンソとの再契約に向け、門戸を開いていた。しかし、両者が希望する条件には大きな開きがあり、現在に至るまで合意できない状況が続いている。そんななか、「SNY」のアンディ・マルティノ記者が報じたところによると、アロンソはメッツ以外の球団と契約を結ぶ可能性が高くなったようだ。メッツは日本時間1月17日、ジェシー・ウィンカーとの再契約に合意。これはアロンソの退団に備えたプランの一部であると言われている。
6年以上の長期契約を狙っていたアロンソだが、なかなか希望通りのオファーを得ることはできず、希望条件を引き下げる方向に。メッツ残留を最優先に考え、メッツに対して「オプトアウト付きの3年契約」を提案したことが明らかになっていた。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、メッツもアロンソに条件を提示。総額7000万ドル前後の3年契約が最終オファーだったという。これは今オフ、クリスチャン・ウォーカーがアストロズと結んだ3年6000万ドルを上回るものだが、アロンソは首を縦に振らなかったようだ。
これを踏まえ、アロンソとの再契約交渉に見切りをつけたメッツは、ウィンカーとの再契約に方向転換。さらに残った補強資金を使い、ブルペンの補強に動く見込みとなっている。まだFA市場にはタナー・スコットなど、多くの有力リリーバーが残っており、メッツは「アロンソ資金」を使い、そうした大物リリーバーたちの獲得を目指すことになるだろう。
メッツ残留の可能性が極めて低くなったアロンソだが、メッツ以外に興味を示している球団はそれほど多くない。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、アロンソは「ブルージェイズを含む少なくとも2球団」と交渉しているようだ。ブルージェイズにはブラディミール・ゲレーロJr.というスター一塁手がいるが、契約延長に向けた交渉は難航中。ただし、ゲレーロJr.をトレードで放出する意思はなく、アロンソを獲得した場合、今季はDHアロンソ、一塁ゲレーロJr.の布陣で戦うつもりだと思われる。