English Español 韓国語

カブスがタッカーとの年俸調停を回避 年俸1650万ドルで合意

2025.1.17 10:21 Friday

 日本時間1月17日、カブスが今オフのトレードで獲得した強打者カイル・タッカーとの年俸調停を回避し、年俸1650万ドルの1年契約で合意したことが明らかになった。カブスが1500万ドルを提示していたのに対してタッカーは1750万ドルを希望し、年俸調停に突入する可能性もあったが、最終的には球団側がやや譲歩する形に。タッカーはアストロズが契約延長を諦めて放出したという経緯があり、今季終了後にFAとなる予定である。

 現在28歳のタッカーはオールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞1度を誇る攻守兼備の右翼手。2023年は打点王のタイトルを獲得し、昨季は故障による長期離脱があったものの、78試合に出場して打率.289、23本塁打、49打点、11盗塁、OPS.993をマークした。これはフル出場できていれば、45本塁打&100打点を狙えていたペースである。FA前のラストイヤーとなる今季は新天地カブスにおいて、打線を牽引する存在として期待される。

 カブスは今オフ、打線の強化を目指し、正三塁手イサーク・パレイデス、右腕ヘイデン・ウェスネスキー、有望株キャム・スミスの3選手を放出してタッカーを獲得。これによってコディ・ベリンジャーが完全な余剰戦力となり、ベリンジャーは右腕コディ・ポティートとのトレードでヤンキースへ放出された。今季のカブスの外野陣は左翼イアン・ハップ、中堅ピート・クロウ=アームストロング、右翼タッカーの布陣となり、鈴木誠也は引き続きDHでの起用がメインとなる見込みだ。

 カブスは過去35年間で4度しか年俸調停を行っていない。年俸調停は球団が選手に対して「希望通りの年俸に相応しくない理由」を並べ立てるため、球団と選手の関係が悪化しやすいと言われる。そうした事情もあり、カブスはなるべく年俸調停を回避し、調停突入前に合意する方針を取っている。タッカーは明日が29歳の誕生日。これで気持ちよく誕生日を迎えられそうだ。

spotvnow