パドレスが佐々木朗希の争奪戦から撤退へ 米記者がリポート
2025.1.18 00:01 Saturday
ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団が最終候補となっている佐々木朗希の争奪戦だが、ここにきて新たな動きがあった。日本時間1月17日、野球リポーターのフランシス・ロメロ氏が報じたところによると、パドレスは佐々木争奪戦からの撤退を決め、ほかの海外有望株と契約を結ぶ方向に舵を切ったという。米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者も関係者から聞いた話として、パドレスが佐々木以外の有望株と契約する予定であることを報じており、撤退はほぼ確実となった。
パドレスが撤退したことにより、佐々木の移籍先はドジャースまたはブルージェイズに絞られたことになるが、関係者のほとんどがドジャースへの移籍を予想している。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、あるナ・リーグの球団幹部は「ブルージェイズに行く可能性を完全に排除することはできないが、南カリフォルニアの球団と契約しなければサプライズだ」と話しているという。パドレスが撤退した今、ドジャースが大本命であることは間違いないだろう。
なお、ドジャースは佐々木陣営に対して誠意を示すため(もしくは佐々木を獲得したうえで、ほかの有望株とも契約するため)に、他球団が余らせているボーナスプール(海外選手と契約するための予算枠)の獲得に動いているという。ドジャースに与えられているボーナスプールは514万6200ドルで、ジャイアンツと並んで30球団のなかで最も少ないが、ボーナスプールはトレードで他球団から譲り受けることで増額でき、もとの金額の60%まで増やせることになっている。よって、ドジャースは他球団が余らせているボーナスプールをかき集めれば、約820万ドルまでボーナスプールを増額できる。
佐々木争奪戦はいよいよ大詰め。ポスティングの交渉期限は日本時間1月24日午前7時だが、今後数日以内に争奪戦が決着する可能性は高そうだ。大本命のドジャースか、大穴のブルージェイズか。佐々木の決断に注目が集まる。