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ブルージェイズがストロー獲得 予算枠増額も佐々木獲得逃す

2025.1.18 10:46 Saturday

 日本時間1月18日、ブルージェイズはガーディアンズとのトレードを成立させ、俊足好守のマイルズ・ストローに加えて、ボーナスプール200万ドルを獲得した。佐々木朗希を獲得するための動きと思われるが、最終的に佐々木獲得は実現せず。ブルージェイズの懸命の努力は今回も実らなかった。なお、トレードの対価として、ブルージェイズは金銭または後日指名選手1人をガーディアンズに譲渡することになっている。

 現在30歳のストローは俊足好守が魅力の外野手。2021年途中にアストロズからインディアンス(現ガーディアンズ)に移籍し、2022年と2023年は正中堅手として起用されたものの、2年連続でOPSが6割に届かなかった。昨季は開幕直前にロースターの40人枠を外され、9月になってようやくメジャー昇格。自己最少となる7試合の出場に終わり、シーズン終了後には再び40人枠を外されていた。2026年まで5年2500万ドルの契約を結んでおり、2027年と2028年の契約は球団オプションとなっているが、契約に見合う活躍をしているとは言い難い。不良債権を処理したいガーディアンズと、不良債権を引き受けてでもボーナスプールを増額したブルージェイズの思惑が一致した結果のトレードとなった。

 ブルージェイズは好守のドールトン・バーショが肩の手術で今季の開幕に間に合わない可能性があるため、バーショの代役としてストローを起用する可能性はある。昨季マイナーAAA級でも打率.240、3本塁打、47打点、30盗塁、OPS.650と打てなかったストローだが、バーショ不在のあいだにアピールし、メジャー再定着を狙いたいところだ。

 ガーディアンズとしては、ボーナスプール200万ドルを失うことになったものの、不良債権化していたストローの放出に成功。決して裕福な球団ではないだけに、こうした小さな動きの積み重ねがチーム編成に与える影響は大きい。不良債権の処理という目的を果たせただけでも「成功」のトレードだと言えるだろう。

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