青柳獲得のフィリーズ 「彼のユニークさを評価」とGM補佐
2025.1.19 07:23 Sunday
フィリーズは長年、日本市場への参入を試みてきたが、青柳晃洋とのマイナー契約がその第一歩となるかもしれない。日本時間1月18日、フィリーズは日本プロ野球の阪神タイガースからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた青柳とマイナー契約を結んだことを発表。青柳は招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、メジャー昇格を目指すことになる。もし青柳がメジャー昇格を果たした場合、フィリーズでは井口資仁(2007~08年)、田口壮(2008年)に続いて3人目の日本人選手となる。
米公式サイト「MLB.com」のトッド・ゾレッキー記者は、青柳について「スイングマンの役割を担う可能性がある」としている。スイングマンとは谷間の先発とリリーフを兼任する投手のこと。「フィリーズは先発ローテーションが固まった状態でキャンプを迎えるが、ブルペンは1枠空いている」とゾレッキー記者は述べており、青柳はその1枠、要するに「スイングマン」の役割をほかの投手たちと争うことになるだろう。
フィリーズのホルヘ・ベランディアGM補佐は、青柳を獲得した理由について「我々は彼のユニークさを評価したんだ。メジャーではサイドハンドから投げる投手はそれほど多くない。彼は日本で戦ってきた戦士だ。先発の経験もあるし、リリーフの経験もある。たくさんの経験をしてきた選手だ」とコメント。「とにかく彼の実力を示してほしい。彼はメジャーで投げる機会を求めて、このチームにやってくる」と期待を寄せた。
もちろん、強力投手陣を擁するフィリーズでロースターの枠を確保することは容易ではなく、ベランディアGM補佐も「厳しい戦いになるだろう」と認めている。それでも「彼がフィリーズを選んでくれて嬉しいよ。ここがいい場所であることを彼に示すことができたのかな。我々のチームにはサイドハンドの投手がいないから、また1つ新たな武器を手に入れたことになる」と決して期待は小さくない。31歳の青柳が夢を叶えることができるか注目だ。