Ｒソックスがデュランとの調停を回避　１年385万ドルで合意

2025.1.19 09:02 Sunday

　レッドソックスは日本時間１月18日、ジャレン・デュランとの年俸調停を回避し、１年385万ドル＋球団オプション１年の契約を結ぶことで合意したと発表した。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、デュランの今季の年俸は375万ドルで、来季の契約は年俸800万ドルの球団オプション（またはバイアウト10万ドル）となる。今季の成績に応じた出来高が設けられており、MVP投票の結果やオールMLBチームの選出によっては、来季オプションの金額も増額される仕組みとなっているようだ。

　現在28歳のデュランは2018年ドラフト７巡目指名でレッドソックスに入団。走攻守三拍子揃った好選手として期待され、2021年にメジャーデビューを果たしたが、最初の２年間は打撃面で苦しんだ。しかし、2023年に球団ＯＢの名二塁手ダスティン・ペドロイアの助言を受けてスイングを修正し、102試合で打率.295、８本塁打、40打点、24盗塁、OPS.828と打撃成績が大きく向上。そして、その勢いを昨季のブレイクにつなげた。

　メジャー４年目の昨季は自己最多の160試合に出場し、打率.285、191安打、48二塁打、14三塁打、21本塁打、75打点、34盗塁、OPS.834の活躍。初選出されたオールスター・ゲームではMVPに輝き、シーズン終了後にはオールMLBの2ndチームにも選出された。データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARでは8.7を記録し、堂々のメジャー５位にランクイン。フアン・ソト（昨季ヤンキース）やフランシスコ・リンドーア（メッツ）を上回る数値だった。

　なお、レッドソックスは先週のデッドラインの時点で、年俸調停権を持つギャレット・クローシェ（380万ドル）、タナー・ハウク（395万ドル）、カッター・クロフォード（275万ドル）と契約合意。デュランとの契約を済ませたことで、年俸調停権を持つ全選手との契約更改が完了した。