南スーダン初のプロ野球選手誕生 ドジャースとマイナー契約
2025.1.20 08:16 Monday
昨季4年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたドジャースは、今オフも主役となっている。サイ・ヤング賞2度のブレイク・スネルと5年契約を結んだだけでなく、12月末にはテオスカー・ヘルナンデスと再契約。年が明けると、韓国球界から金慧成(キム・ヘソン)を獲得し、日本が誇る「令和の怪物」こと佐々木朗希の獲得にも成功した。さらに、その豪華な補強の裏で、ドジャースは南スーダン初のプロ野球選手を誕生させている。17歳の右腕ジョセフ・デンだ。
日本時間1月19日、ドジャースは南スーダン出身の右腕デンと契約を結んだことを発表した。デンは25歳未満の海外選手のため、佐々木と同様に「25歳ルール」の対象である。当然、マイナー契約しか結ぶことができず、契約金にもボーナスプールの制限がある。契約金は明らかになっていないが、1万ドル以下での契約であれば、ボーナスプールの対象外となるため、佐々木に支払われる契約金に影響を与えることはない。
2メートルを超える長身のデンは「ベースボール・アメリカ」の報道によると、すでに95マイル(約153キロ)の速球を投げており、速球&スプリッターのコンビネーションを武器にしているという。体重は84キロ前後とまだまだ細身であり、伸びしろは大きい。今後、投手としての身体がしっかり出来上がっていけば、さらなる球速アップも期待でき、将来的には最速100マイル超のパワーピッチャーに成長する可能性も秘めている。
なお、2025年度の国際移籍市場において、アフリカ出身の選手がメジャー球団と契約を結んだのはデンが2人目。ウガンダ出身の内野手、アームストロング・ムフージがすでにパイレーツと契約を済ませている。彼らは将来的にメジャーの舞台に辿り着けるのか。今後の成長が楽しみだ。