HOF得票率95%以上は過去19人 イチローが20人目になるか
2025.1.20 09:34 Monday
2025年度のアメリカ野球殿堂入り投票は、日本時間1月22日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で結果発表が行われる。通算3089安打&509盗塁、打率.311、2001年MVP&新人王、首位打者2回、シルバースラッガー賞3回、ゴールドグラブ賞10回、オールスター・ゲーム選出10回のイチローは、有資格初年度での殿堂入りは確実で、もはや世間の関心は得票率に集まっている。過去に得票率95%以上で殿堂入りを果たしたのは19人だけ。イチローは史上20人目となるだろうか。
これまでの殿堂入り投票において、得票率100%の満票で殿堂入りを果たしたのはマリアーノ・リベラただ1人。デレック・ジーターはわずかに1票、ケン・グリフィーJr.も3票届かなかった。イチローは史上2人目、野手では史上初の満票殿堂入りが期待されているが、もし満票でなかったとしても、得票率95%以上であれば、史上20人目の快挙となる。
得票率95%の壁は意外と厚く、リッキー・ヘンダーソン、ウィリー・メイズ、カール・ヤストレムスキー、ボブ・フェラー、レジー・ジャクソン、テッド・ウィリアムス、スタン・ミュージアルといった誰もが知っている「レジェンド」たちでも届かなかった。SNSの普及などにより、近年は投票権を持つ記者たちが「無難な投票」に走るケースも増えているため、徐々に得票率が上がっている傾向はあるものの、それでも得票率95%の壁を超えた候補者たちは「レジェンド中のレジェンド」と言えるだろう。そこにイチローが仲間入りを果たすのか。最終的な得票率に注目だ。
なお、過去の殿堂入り投票の得票率トップ20は以下の通り。
マリアーノ・リベラ(2019年)100%(425/425)
デレック・ジーター(2020年)99.74%(396/397)
ケン・グリフィーJr.(2016年)99.32%(437/440)
トム・シーバー(1992年)98.84%(425/430)
ノーラン・ライアン(1999年)98.79%(491/497)
カル・リプケンJr.(2007年)98.53%(537/545)
タイ・カッブ(1936年)98.23%(222/226)
ジョージ・ブレット(1999年)98.19%(488/497)
ハンク・アーロン(1982年)97.83%(406/415)
トニー・グウィン(2007年)97.61%(532/545)
ランディ・ジョンソン(2015年)97.27%(534/549)
グレッグ・マダックス(2014年)97.20%(555/571)
チッパー・ジョーンズ(2018年)97.16%(410/422)
マイク・シュミット(1995年)96.52%(444/460)
ジョニー・ベンチ(1989年)96.42%(431/447)
スティーブ・カールトン(1994年)95.82%(436/455)
ベーブ・ルース(1936年)95.13%(215/226)
ホーナス・ワグナー(1936年)95.13%(215/226)
エイドリアン・ベルトレイ(2024年)95.06%(366/385)
リッキー・ヘンダーソン(2009年)94.81%(511/539)