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ブルージェイズがサンタンデールと5年9250万ドルで契約合意

2025.1.21 06:51 Tuesday

 ブルージェイズがようやく大型補強に成功した。日本時間1月21日、米公式サイト「MLB.com」でブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者が代理人を通して得た情報によると、ブルージェイズはオリオールズからFAとなっていた強打者アンソニー・サンタンデールと5年9250万ドルの大型契約を結ぶことで合意。オプトアウト権が含まれているほか、6年目の契約オプションが付属しており、最大で6年1億1000万ドルの契約になる可能性があるという。

 現在30歳のサンタンデールはベネズエラ出身のスイッチヒッターで、2016年オフのルール5ドラフトでインディアンス(現ガーディアンズ)からオリオールズへ移籍。2017年から毎年徐々に出場機会を増やしていき、2019年には93試合で20本塁打を放った。2022年に初めてシーズン30本塁打をクリアすると、FA前のラストイヤーとなった昨季は155試合に出場して打率.235、44本塁打、102打点、2盗塁、OPS.814を記録。自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたほか、シルバースラッガー賞にも選ばれた。

 現地の報道によると、今回の5年契約でサンタンデールに保証される金額は9250万ドル。うち1350万ドルが契約ボーナスとして支払われ、少なくとも3500万ドル以上が後払いになるという。2030年の球団オプションは年俸1500万ドル(またはバイアウト500万ドル)。なお、サンタンデールが3年目終了後にオプトアウトの権利を行使した場合、ブルージェイズは4年目と5年目の年俸を引き上げ、なおかつ6年目のオプションを行使することによって、オプトアウトによる退団を阻止できるようだ。これらを含め、最大6年1億1000万ドルの契約となる。

 ブルージェイズは主砲ブラディミール・ゲレーロJr.を支える「援護砲」を必要としており、昨季44本塁打を放ったサンタンデールはその役割にフィットする。オリオールズでは主に右翼手を務めていたサンタンデールだが、ブルージェイズの右翼にはジョージ・スプリンガーがいるため、左翼やDHでの起用が多くなるかもしれない。なお、サンタンデールはオリオールズからのクオリファイング・オファーを拒否していたため、獲得したブルージェイズは今年のドラフトにおける2番目に高い順位の指名権(と国際ボーナスプール50万ドル)を失うことになる。一方、オリオールズにはドラフトの補償指名権が与えられる。

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