3人が新たに米野球殿堂入り! イチローは「準満票」で選出
2025.1.22 08:28 Wednesday
日本時間1月22日、アメリカ野球殿堂は2025年度の殿堂入り投票の結果を発表。イチロー、CC・サバシア、ビリー・ワグナーの3人が当選ラインの得票率75%をクリアして殿堂入りを決めた。引退後5年を経過し、今回から有資格者となったイチローは、デレック・ジーターと並ぶ「準満票」で殿堂入り。得票率は99.7%で、通算3089安打、10年連続200安打&ゴールドグラブ賞&オールスター・ゲーム選出、シーズン262安打など、メジャーの歴史に残る活躍が極めて高い評価を受けた。
イチローは2001年にマリナーズ入団。いきなり打率.350、242安打、56盗塁の大活躍を見せ、MVPと新人王をダブル受賞すると、2010年まで10年連続で200安打&ゴールドグラブ賞&オールスター・ゲーム選出を達成し、2004年にはメジャー新記録となるシーズン262安打の金字塔を打ち立てた。首位打者2度、盗塁王1度、シルバースラッガー賞3度のほか、2007年にはオールスター・ゲームMVPに選出。マーリンズ時代の2016年に通算3000安打も達成した。「有資格初年度での殿堂入りは確実」と言われていたが、「準満票」でアメリカ野球殿堂に迎えられることになった。
サバシアはイチローと同じ2001年にメジャーデビュー。得票率86.8%で、こちらも有資格初年度での殿堂入りとなった。インディアンス(現ガーディアンズ)のエースとして活躍したあと、半年だけブリュワーズ、2009年から引退まではヤンキースでプレー。14度の2ケタ勝利を含む通算251勝、3093奪三振をマークし、2007年にサイ・ヤング賞、2009年にはワールドシリーズ制覇を成し遂げた。
ワグナーは今回が有資格10年目でラストチャンスだったが、得票率82.5%で念願の殿堂入りが決定。剛球左腕として鳴らし、歴代8位の422セーブを記録した名クローザーで、通算防御率2.31と抜群の安定感が光る。903イニングで1196三振を奪い、防御率が3.00以上だったのは故障に苦しんだ2000年の1度だけと、キャリアを通して支配的なピッチングを続けた。