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史上2人目の満票殿堂入り 次の挑戦者は703本塁打のプホルスか

2025.1.22 12:05 Wednesday

 これまでベーブ・ルースから始まり、テッド・ウィリアムス、ウィリー・メイズ、そして今年のイチローに至るまで、数多くのレジェンドがアメリカ野球殿堂入りを果たしてきたが、得票率100%の「満票」で殿堂に迎えられたのはマリアーノ・リベラただ1人。2020年のデレック・ジーターと今年のイチローは「準満票」での殿堂入りとなった。米公式サイト「MLB.com」では史上2人目の満票殿堂入り候補をピックアップ。次の挑戦者は通算703本塁打のアルバート・プホルスとなりそうだ。

 来年度以降の殿堂入り投票に新しく登場する見込みの選手たちの顔ぶれを見てみると、2026年度はライアン・ブラウンやコール・ハメルズが最大のビッグネーム。彼らは満票どころか、殿堂入りにすら届かない可能性が高い。2027年度はバスター・ポージーやジョン・レスターが登場するが、彼らも満票殿堂入り候補とは言えないだろう。

 そして、2028年度の殿堂入り投票でプホルスが登場する。毎年「打率3割・30本塁打・100打点」を達成し、3度のMVPに輝いたキャリア最初の10年間の活躍はもちろんのこと、その後も本塁打を積み上げ、最終的に歴代4位の通算703本塁打。ほかにも3384安打は歴代9位、2218打点は歴代2位の大記録であり、イチロー以上に満票が期待できる存在だ。

 プホルスの翌年、2029年度の殿堂入り投票ではミゲル・カブレラが登場。過去50年間で唯一の三冠王であり、通算3174安打&511本塁打を積み上げた。ただし、前年にプホルスが満票にならなかった場合、プホルスを差し置いてカブレラが野手史上初の満票となることは考えにくい。

 米公式サイト「MLB.com」は現役選手からジャスティン・バーランダー、クレイトン・カーショウ、マックス・シャーザー、マイク・トラウト、ムーキー・ベッツ、大谷翔平の6人をピックアップ。殿堂入り投票の対象者となるためには10シーズン以上のメジャー出場経験が必要なため、今季がメジャー8年目となる大谷はまだ殿堂入り投票の対象にすらならないが、プホルスが満票を逃した場合に「次の満票」の最有力候補に挙がるのは間違いないだろう。3度の満票MVPや「50-50」といった活躍はもちろんのこと、二刀流で野球の歴史を変えた存在である。「10シーズン」という条件さえクリアすれば、将来的な殿堂入りは確実であり、満票も十分に期待できる。

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