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ドジャース・佐々木朗希が入団会見 6年間のスカウトが実る

2025.1.23 10:12 Thursday

 日本時間1月23日、ドジャースは日本プロ野球の千葉ロッテマリーンズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希とマイナー契約を結んだことを正式に発表。本拠地ドジャー・スタジアムで入団会見が行われた。背番号は「11」に決定。この番号はベテラン遊撃手のミゲル・ロハスが佐々木に譲渡したものである。佐々木は冒頭で「選手として1番成長できる場所を純粋に選ぶことができる一生で1度の機会」とポスティングのプロセスを振り返り、「どの球団も魅力に感じたので、難しい決断でした」と語った。

 佐々木がドジャースを選んだ最大の理由として挙げたのは「フロントオフィスの安定性」だった。ドジャースはマーク・ウォルター・オーナー、スタン・カステン球団社長、アンドリュー・フリードマン編成本部長、ブランドン・ゴームスGMを中心に強固なフロントオフィスを誇っており、大谷翔平は「ウォルター・オーナーまたはフリードマン編成本部長が球団を離れるときに契約を破棄できる」という条項を盛り込んでいるほど。佐々木が各球団との面談を進めるなかでも、ドジャースのフロントオフィスの安定感は際立っていたようだ。

 また、そのほかの理由としては「投手として成長できる機会があること」や「チームや地域コミュニティが自分を受け入れてくれること」を挙げ、「今回の交渉では日本人が在籍しているかどうかは、決断するうえで重要視していませんでした」とも明かした。そして「どの球団もそれぞれ魅力があったんですけど、いろいろな話をしたうえで、総合的にドジャースが1番よかった」とドジャース移籍を決断するに至ったようだ。

 佐々木陣営からの「宿題」(=昨季球速が低下したのはなぜか)を見事にこなし、高校時代から6年間のスカウト活動を「獲得成功」という成果につなげたフリードマン編成本部長は「当時から彼の速球、制球力、年齢を感じさせない落ち着きぶりは際立っていた。彼を獲得できたことに、これ以上ないほど興奮している」と大喜び。現時点では開幕から先発ローテーションの一角として起用することを検討しているという。

「あと2年待てば、という声も多く聞きますけど、お金だったり、そういうものよりもこの2年間で過ごす時間のほうが僕にとって価値があるものだと判断しました」と早期メジャー挑戦の理由を説明した佐々木。「今はマイナー契約なので、まずはメジャー契約を。厳しい競争を勝ち上がって、メジャーの舞台でプレーすることが次の目標」と意気込みを語った。

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