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レイズがウォールズとの年俸調停回避 俊足好守が光る遊撃手

2025.1.23 10:35 Thursday

 日本時間1月23日、レイズは俊足好守の遊撃手テイラー・ウォールズとの年俸調停を回避したことを発表した。米公式サイト「MLB.com」でレイズを担当するアダム・ベリー記者が関係者から得た情報によると、契約条件は1年140万ドル+球団オプション1年。今季の年俸は135万ドルで、来季の契約は年俸245万ドルの球団オプション(またはバイアウト5万ドル)となる。なお、ウォールズが今季450打席以上出場した場合、来季オプションは5万ドル増額されて250万ドルとなるようだ。

 現在28歳のウォールズは2017年ドラフト3巡目指名でレイズに入団。2021年にメジャーデビューを果たし、翌2022年には自己最多の142試合に出場したが、打力不足もあってレギュラー定着には至っていない。メジャー4年目の昨季は84試合に出場し、打率.183、1本塁打、14打点、16盗塁、OPS.530という成績だった。3年連続2ケタ盗塁と俊足の持ち主であり、遊撃の守備も安定感抜群。二塁や三塁を守らせても高い守備力を誇り、打てなくても使ってもらえるのはこの俊足好守があるからだ。

 今オフ初めて年俸調停権を取得したウォールズに対し、レイズは今季の年俸として130万ドルを提示。一方、ウォールズは157万5000ドルを希望し、デッドラインまでに合意に至ることができなかった。しかし、年俸調停に突入する前に、オプション付きの1年契約で合意。これでレイズは年俸調停権を持つ全選手との契約更改を無事に完了したことになった。

 ウォールズはメジャー5年目の今季も遊撃のレギュラー候補として開幕を迎える見込み。昨季盗塁王のホセ・カバイェロがライバルとなり、シーズン途中にはトップ・プロスペクトのカーソン・ウィリアムスの昇格も予想されているため、定位置確保のためには打力向上が必須となるだろう。メジャー4年間の打率は2割にも満たないが、打力アップで正遊撃手の座をガッチリと掴むことができるか注目だ。

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