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カブスがバーティと1年200万ドルで合意 内野のバックアップ

2025.1.23 11:50 Thursday

 カブスが内野のバックアップ要員の確保に動いた。日本時間1月23日、「FanSided」のロバート・マレー記者が報じたところによると、カブスはヤンキースからノンテンダーFAとなっていたジョン・バーティと1年200万ドルの契約を結ぶことで合意。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、今回の契約には最大130万ドル分の出来高が設けられているという。内外野の全ポジションを守れるバーティは、カブスにとって貴重なユーティリティ・プレーヤーとなりそうだ。

 現在35歳のバーティはブルージェイズ時代の2018年に28歳でメジャーデビューした遅咲きの選手。マーリンズ時代の2022年にはメジャー最多の41盗塁をマークし、盗塁王のタイトルを獲得した実績もある。三角トレードでヤンキースへ移籍した昨季は4月中旬に左股関節を痛めて故障者リスト入り。5月下旬には左ふくらはぎを痛めて長期離脱し、レギュラーシーズンはわずか25試合の出場で打率.273、1本塁打、6打点、5盗塁、OPS.660に終わった。ポストシーズンは4試合に出場。キャリアで初めて一塁の守備に就くなど、縁の下の力持ちとして貢献した。

 カブスはカイル・タッカーを獲得したトレードでイサーク・パレイデスを放出し、内野手の層が薄くなっていた。今回のバーティ獲得はそれをカバーする狙いがあるのだろう。現在カブスは正三塁手が不在で、トップ・プロスペクトのマット・ショウがレギュラーの最有力候補に挙がっているが、開幕ロースター入りできる保証はない。ショウがメジャーに上がってくるまでのあいだ、バーティが暫定的に三塁のレギュラーを務めるという展開も考えられる。

 いずれにせよ、カブスは三塁を除く各ポジションのレギュラーがしっかり固まっている一方で、控えの層はそれほど厚くない。内外野の全ポジションを守ることができ、「つなぎ」の正三塁手としても起用できる可能性があるバーティは、カブスのチーム事情にフィットする存在と言えそうだ。

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