【MLB東京シリーズ展望⑥】2023年の打点王や今季の新人王候補も加わった注目打線
2025.1.23 12:31 Thursday
3月18日・19日の2日間、東京ドームにて、ドジャースとカブスの日本開幕戦「MLB東京シリーズ」が開催される。2024年のワールドシリーズを制したドジャースに対し、カブスはどのような打線で挑むのか。鈴木誠也を指名打者に固定した今季の予想打線を見てみよう。
2024年のカブス打線は、得点こそリーグ7位の736点を記録したが、本塁打170本、打率.242は同11位で、長打と安定感に課題を残した。そこで獲得に動いたのが、アストロズで2023年に打点王を獲得し、2021~22年には2年連続で30本塁打、メジャー7年間の通算打率.274を誇るカイル・タッカーだった。
2024年は6月に右すねに自打球を当て、打撲で故障者リストに入り。結果的には骨折していたことが判明し、約3ヶ月離脱した。昨季78試合に出場して打率.289、23本塁打、49打点、11盗塁、OPS.993をマークしたタッカーを、カブスは3対1のトレードで獲得。攻守兼備の右翼手を獲得したことで、理想の外野陣が揃い、鈴木誠也を指名打者に固定する打線が完成した。
1 LF イアン・ハップ 両
2 RF カイル・タッカー 左
3 DH 鈴木誠也 右
4 1B マイケル・ブッシュ 左
5 SS ダンズビー・スワンソン 右
6 2B ニコ・ホーナー 右
7 CF ピート・クロウ=アームストロング 左
8 3B マット・ショウ 右
9 C ミゲル・アマヤ 右
タッカーが加わった打線の顔ぶれは、ほぼ昨季と変わらないが、主に2番で21本塁打を放ったブッシュを4番、主に7番で16本塁打のスワンソンを5番に上げた。そして注目したいのが「8番・サード」でメジャーデビューが予想されるマット・ショウだ。
ショウは2023年のドラフト1巡目(全体13位)でカブスから指名されプロ入り。2024年11月の「WBSCプレミア12」ではアメリカ代表に選出され、スーパーラウンド、3位決定戦では東京ドームでプレー。同大会では最多打点を記録し、オール・ワールド・チーム(ベストナイン)の三塁手に選出されたが、もともとは二塁や遊撃を守る選手だった。
二塁と遊撃が固定化されていくなか、ショウはプロ2年目からは三塁での出場が増え、マイナーで121試合に出場すると、打率.284、21本塁打、71打点、31盗塁、OPS.867と持ち前の強打と俊足を生かし、今季の新人王候補として、開幕から三塁のレギュラーが予想されている。
同じく、今季の新人王候補でもあるドジャースの佐々木朗希と東京ドームでの対決が実現するか。ここにもぜひ注目してほしい。