ブルージェイズがさらなる打線強化へ アロンソ獲得へ交渉中
2025.1.24 09:37 Friday
ブルージェイズは以前からピート・アロンソの獲得に興味を示していることが報じられていたが、アンソニー・サンタンデールと5年9250万ドルの大型契約を結んだあとも、それは変わっていないようだ。日本時間1月24日、「SNY」のアンディ・マルティノ記者はブルージェイズとアロンソの交渉が「進展している」とリポート。契約合意が近づいているわけではないようだが、ブルージェイズはさらなる打線強化に向けて、努力を続けているとみられる。
現在30歳のアロンソは2019年のメジャーデビュー以来、メッツの主砲として活躍してきたスラッガー。メジャー6年間で放った本塁打は226本を数える。メジャー6年目となった昨季は初めて全162試合に出場し、打率.240、34本塁打、88打点、OPS.788を記録。シーズン終盤の勝負所で大きく失速し、自己ワーストの成績に終わったが、ポストシーズンではワイルドカード・シリーズ第3戦で起死回生の逆転アーチを放つなど、存在感を示した。しかし、メッツはアロンソとの長期契約に乗り気ではなく、3年7000万ドルの契約をオファーしたものの、アロンソがそれを拒否したことが明らかになっている。
ブルージェイズはぜいたく税の対象になるペイロールがすでにぜいたく税の2番目の基準額(2億6100万ドル)に迫っている。アロンソを獲得した場合、契約金額次第では2番目の基準額だけでなく、3番目の基準額(2億8100万ドル)も超過する可能性があるが、米公式サイト「MLB.com」でブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者によると「ブルージェイズにはまだ資金的余裕がある」という。主砲ブラディミール・ゲレーロJr.の契約最終年を迎え、多額のぜいたく税を支払ってでも戦力補強したいという意思があるようだ。一塁にはゲレーロJr.がいるため、アロンソを獲得した場合はDHでの起用が有力だ。
なお、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、ブルージェイズがアロンソを獲得しなかった場合、「メッツと再契約する可能性が高い」との見解を示している。「メッツは撤退したと言っているが、状況を注視している。適切な価格であれば、アロンソを呼び戻す可能性はある」と伝えた。