アストロズ・プレスリー カブスへのトレードに拒否権発動か
2025.1.24 09:58 Friday
日本時間1月24日、アストロズが救援右腕ライアン・プレスリーのトレードについて、カブスと交渉を進めていることが明らかになった。球団間で交渉は合意間近となっているようだが、米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、プレスリーはトレード拒否権を発動し、カブスへの移籍を拒否する見込みだという。アストロズとの契約最終年を迎えているプレスリーは「サービスタイム10年以上の選手が同じ球団で5年連続プレー」という条件を満たし、全球団に対するトレード拒否権を保有している。
カブスは現在、ブルペンにクローザー経験のある投手が不在。タナー・スコットの争奪戦ではドジャースに敗れ、現在はカルロス・エステベス、カイル・フィネガン、デービッド・ロバートソンといった実績のあるリリーバーに興味を示しているとみられる。コディ・ベリンジャーをトレードで放出して資金面には余裕が生まれており、年俸1400万ドルのプレスリーを引き取ることは十分に可能だ。現在36歳のプレスリーは昨季、ジョシュ・ヘイダーが加入したことでセットアッパーに回ったものの、それまではアストロズのクローザーを務め、通算112セーブの実績を持つ。
アストロズがプレスリーの放出を画策しているのは、アレックス・ブレグマンとの再契約に向けた資金捻出を目的としている可能性がある。米全国紙「USA Today」のボブ・ナイチンゲール記者によると、アストロズはブレグマンと再契約を結ぶ可能性を完全には排除しておらず、米メディア「ジ・アスレチック」でアストロズを担当するチャンドラー・ローム記者も「アストロズはブレグマンへのオファーを取り下げたわけではない」と伝えている。
もしアストロズがブレグマンと再契約を結んだ場合、新加入のイサーク・パレイデスを正二塁手として起用し、チームの看板選手であるホセ・アルトゥーベを守備の負担軽減のために二塁から左翼に回すプランがあるとみられる。アストロズはカイル・タッカーを放出して外野が弱体化しているが、市場には目ぼしい外野手はほとんど残っていない。そうした状況もあり、アルトゥーベの外野コンバートが検討されているようだ。しかし、それを実現するためには、プレスリーがトレード拒否権を破棄することが必要となりそうだ。