殿堂入りのイチロー「自宅に招待して一緒にお酒を飲みたい」
2025.1.24 10:31 Friday
日本時間1月24日、2025年度のアメリカ野球殿堂入り投票で殿堂入りを決めたイチロー、CC・サバシア、ビリー・ワグナーの3氏がクーパーズタウンのアメリカ野球殿堂で記者会見を行った。3人は殿堂入り記念のキャップとユニフォームを着用し、それぞれが自身の殿堂入りについてコメント。イチロー氏は「どうやら1人、投票してくれなかった方がいるようですが、ぜひ自宅に招待して、一緒にお酒を飲みたいので、名乗り出てシアトルまでお越しください」と語り、会場の笑いを誘った。
通算3089安打を放ったイチロー氏は、394票中393票を獲得し、得票率99.7%の「準満票」で殿堂入りが決定。「現役選手として7回クーパーズタウンを訪ねているのですが、8回目の今回、ホール・オブ・フェイマー(=殿堂入り選手)としてここに戻ってこられたことを大変光栄に思っています」と挨拶したイチロー氏は、「投票していただいた記者の方々ありがとうございました。どうやら1人、投票してくれなかった方がいるようですが、ぜひ自宅に招待して、一緒にお酒を飲みたいので、名乗り出てシアトルまでお越しください」とユーモアのあるコメントで会場の笑いを誘った。
通算251勝&3093奪三振を記録し、イチロー氏とともに有資格初年度での殿堂入りを決めたサバシア氏は、ヤンキース時代を振り返り、「スプリング・トレーニングが始まって、ヤンキースの選手たちと接するなかで、ヤンキースに入団したことは正しい決断だったとすぐに感じた」とコメント。「ブロンクスで11年間、あのユニフォームを着てプレーできたことを光栄に思う。そして、あの帽子が殿堂入りプラークに刻まれることも嬉しく思っている」と語った。
史上屈指のクローザーとして活躍し、通算422セーブ&防御率2.31を記録したワグナー氏は、ラストチャンスとなる有資格10年目で悲願の殿堂入り。涙を浮かべながら「偉大な選手たちと同じ舞台に立てたことは本当に特別なこと」と述べ、「10回挑戦してここに辿り着けたのは本当にありがたいこと。展示されているプラークの名前を観ながら、野球というゲームがどれほど偉大であるか、そして自分が本当にこの殿堂に相応しいかを考えた。偉大な選手たちと肩を並べたと思うと、本当に恐れ多い気持ちになる」と素直な心情を語った。
なお、2025年度の殿堂入りセレモニーは、日本時間7月28日にクーパーズタウンにて行われる予定。3氏がスピーチで何を語るか、半年後が楽しみだ。