プロスペクト全体トップ100 最多はマリナーズとカブスの7人
2025.1.25 11:23 Saturday
日本時間1月25日、米公式サイト「MLB.com」でプロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」では、2025年シーズン開幕前のプロスペクト・ランキング全体トップ100を発表した。球団別に見ると、マリナーズとカブスが最多の7人をトップ100に送り込み、ホワイトソックス、タイガース、ドジャースが6人、レイズとレイズが5人で続いている。この7球団だけで全体トップ100の半数近い42人のプロスペクトがランクインしていることになる。
「MLBパイプライン」では「プロスペクト・ポイント」という採点方法で各球団の有望株を評価することがあり、1位=100ポイント、2位=99ポイント、100位=1ポイントという形で得点を与えていく。この採点方法では364ポイントのホワイトソックスが1位となり、2位タイガース(337ポイント)、3位ドジャース(317ポイント)、4位レッドソックス(307ポイント)、5位マリナーズ(263ポイント)となった。
ホワイトソックスは16位にノア・シュルツ、32位にカイル・ティール、34位にヘイゲン・スミス、39位にコルソン・モンゴメリー、55位にブレイデン・モンゴメリー、66位にエドガー・クエロがランクイン。ティールとブレイデン・モンゴメリーはギャレット・クローシェのトレードでレッドソックス、クエロは2023年の夏にルーカス・ジオリトとのトレードでエンゼルスから獲得した選手であり、チーム再建のなかでプロスペクトの質と量を着実にグレードアップさせている。
昨季王者のドジャースは佐々木朗希が1位に選ばれたほか、30位にドルトン・ラッシング、40位にホスエ・デポーラ、71位にジャクソン・フェリス、72位にアレックス・フリーランド、75位にザイアー・ホープがランクイン。メジャーで強大な戦力を誇る一方、マイナーにも多数のプロスペクトを抱えていることが現在の安定した強さを支えている。プロスペクトは将来の主力選手として期待できるだけでなく、大物選手をトレードで獲得するための駒としても使えるため、有力なプロスペクトを多数抱えるドジャースは今後も強さを維持していきそうだ。
ちなみに「MLBパイプライン」では2004年からプロスペクト・ランキングの発表を開始。シーズン開幕前の全体トップ100にランクインした人数が多いのはレイズ(92人)、ドジャース(84人)、パイレーツ(73人)、パドレス(72人)で、逆に最も少ないのはアスレチックス(45人)、ジャイアンツ(44人)、エンゼルス(40人)となっている。