パドレスが金銭トレードでWソックスから右腕マリナチオ獲得
2025.1.25 12:30 Saturday
多くの主力選手にトレードの噂があるパドレスだが、今オフ初めてのトレードは比較的地味なものとなった。日本時間1月25日、パドレスは金銭トレードでホワイトソックスから右腕ロン・マリナチオを獲得したことを発表。昨年9月にヤンキースから戦力外となり、ウエーバーでホワイトソックスに拾われたマリナチオだが、先日ホワイトソックスが左腕マーティン・ペレスと正式に契約を結んだ際にDFAとなり、ロースターの40人枠から外されていた。
現在29歳のマリナチオは2017年ドラフト19巡目指名でヤンキースに入団したリリーフ右腕。2022年にメジャーデビューして40試合で防御率2.05と好投したが、翌2023年は45試合で防御率3.99と成績が悪化し、昨季は16試合で1勝0敗、1ホールド、防御率3.86にとどまっていた。選手層の薄いホワイトソックスであれば、ブルペンの一角として開幕ロースター入りのチャンスもあると思われたが、ホワイトソックスのロースターから弾き出され、金銭トレードでパドレスに移ることになった。
タナー・スコットが抜けたものの、ロベルト・スアレス、ジェイソン・アダム、ジェレマイア・エストラーダ、エイドリアン・モレホンなど、引き続き強力なブルペンを擁しているパドレスだが、マリナチオを獲得してブルペンの層に厚みを加えたことには意味がある。先発投手不足のチーム状況もあり、モレホン、ブライアン・ホーイング、スティーブン・コレックといったリリーフ投手に先発転向のプランが浮上しているのだ。
現在、パドレスの先発ローテーションはディラン・シース、マイケル・キング、ダルビッシュ有の3枠しか埋まっておらず、シースにはトレードの噂が絶えない。キングも今季終了後にはFAとなるため、2026年以降の先発ローテーションの見通しが全く立たない状況だ。マリナチオが加入してもパドレスのロースターは40人中35人しかおらず、限られた予算のなかで今後どのように動いていくか注目される。