メッツのコーエン・オーナー 「アロンソとの交渉は疲れる」
2025.1.26 09:59 Sunday
メッツからFAとなり、現在もFA市場に残ったままとなっている強打者ピート・アロンソ。他球団との契約が正式に決まるまで、常にメッツ残留の可能性は残っているが、スティーブ・コーエン・オーナーの発言を聞く限り、その可能性はかなり低そうだ。コーエン・オーナーはアロンソとの再契約交渉について「とても疲れる話し合いだった。ソトも大変だったが、それ以上に酷いものだった。我々はかなりのオファーをした。彼らが提示してきた条件は我々にとって不公平なものだったと強く感じている」と本音を漏らした。
アロンソについては、ブルージェイズが前向きに交渉を行っているとの報道が出ている。エンゼルスやジャイアンツも関心を示しているとみられており、もちろんメッツが再契約を結ぶ可能性も残されているが、コーエン・オーナーは「私は決してノーとは言わない。可能性は常にある」としつつも「我々は前を向き、選手の獲得を続けている。すでに高額なペイロールになっており、そのなかにピートを組み込むのは難しくなっている。それが我々の現状だ」とアロンソとの再契約を見送る可能性が高いことを認めた。
アロンソはメッツ生え抜きのスター選手であり、ファンからの人気も高い。しかし、2年前にアロンソは7年1億5800万ドルの契約延長オファーを拒否。その後、メッツはフロントオフィスのトップが交代し、アロンソ自身の成績も下降を続けた。デービッド・スターンズ編成本部長は「我々はみんな、ピートを愛している。しかし、その一方でこれはビジネスでもある。ピートには他球団からの評価を聞く権利がある。さらに、我々はメジャーでプレーする能力がある若手が台頭していることを嬉しく思っている」とコメント。生え抜きのスター選手だからといって、適正価格以上の契約をオファーして引き留めるつもりは全くないようだ。
アロンソの退団が正式に決まった場合、メッツはマーク・ビエントスを三塁から一塁にコンバートする予定だ。ビエントス自身も一塁転向に前向きな姿勢を示している。そして、空席となる三塁はブレット・ベイティ、ロニー・マウリシオ、ルイスアンヘル・アクーニャといった若手有望株たちが熾烈なレギュラー争いを繰り広げることになりそうだ。