ナショナルズ入団の小笠原 若手左腕2人と先発5番手争いか
2025.1.26 10:17 Sunday
ナショナルズは日本時間1月25日、小笠原慎之介と2年契約を結んだことを発表した。マイク・リゾ編成本部長は「我々は日本で数年間にわたって彼を調査していた」とコメント。「ストライクゾーンを攻め、四球をあまり出さない。長いイニングを投げられるように打たせて取る投球をする。投球の組み立てについては今後話し合うことになるだろう。日本では好まれないようだが、高めの速球を投げる割合が増えると思う」と小笠原に対する評価や今後の計画について語った。
気になるのは今季の小笠原の立ち位置だ。リゾ編成本部長の発言から判断する限り、ナショナルズは小笠原に開幕ローテーションの座を確約しているわけではない。すでにマッケンジー・ゴア、ジェイク・アービン、トレバー・ウィリアムス、マイケル・ソロカ、ミッチェル・パーカー、DJ・ハーズと6人の先発投手がおり、昨季を全休した有望株ケイド・カバリ、トミー・ジョン手術からのリハビリを進めているジョザイア・グレイなど、ほかにも先発候補がいる。小笠原は競争を勝ち抜かねばならない立場と言える。
リゾ編成本部長は「我々は9~10人の先発投手を揃えることを目指してきた。今のメジャーリーグではそれくらいの人数が必要だし、それが成功へのカギになる」とコメント。先発投手陣はここ数年で最も充実しており、その点において、狙い通りのチーム編成ができたと言える。小笠原については「彼はまだ完成されていないし、そこが魅力でもある。まだ伸びしろを残しているんだ」と語り、メジャーへの適応に時間がかかる場合は、マイナーAAA級で開幕を迎えさせる可能性があることも示唆した。
昨季2ケタ勝利&規定投球回をクリアしたゴアとアービンはローテ入りが当確。実績のあるウィリアムスと1年900万ドルの契約で加入したソロカもローテ入りする可能性は高いだろう。よって、小笠原はパーカー、ハーズの両若手左腕と先発5番手の座を争うことになる。開幕ローテーションの座を勝ち取るために、小笠原の挑戦がいよいよ幕を開ける。