カブスがクローザーを確保 プレスリーがトレード拒否権破棄
2025.1.27 09:38 Monday
日本時間1月27日、ライアン・プレスリー(アストロズ)がカブス移籍に同意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」など複数の米メディアが報じている。アストロズはFAとなったアレックス・ブレグマンとの再契約を諦めておらず、資金捻出のためにプレスリーの放出を画策していることが報じられていた。プレスリーは全球団に対するトレード拒否権を持っているため、トレードが成立するかどうかはプレスリーの決断次第だったが、カブス移籍に同意することを決めたようだ。
アストロズとカブスのあいだでトレードが成立するのは、今オフ2度目となる。昨年12月、カブスはイサーク・パレイデス、ヘイデン・ウェスネスキー、有望株キャム・スミスの3選手とのトレードで強打者カイル・タッカーを獲得。アストロズはこのトレードで新たな正三塁手としてパレイデスを獲得したため、ブレグマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したとみられていた。しかし、デイナ・ブラウンGMは再契約の可能性が残っていることを明言。資金捻出のためにプレスリーの放出を画策していた。
現在36歳のプレスリーは3年契約の最終年を迎えており、昨季は59試合に登板して2勝3敗4セーブ、25ホールド、防御率3.49を記録。通算112セーブ&104ホールドの実績を誇り、カブスにとっては待望のクローザー獲得となる。現時点でトレードの詳細は不明だが、アストロズはプレスリーの今季の年俸の一部を負担するようだ。
アストロズは勝ちパターンの継投の一角を失うことになるが、資金的余裕が生まれたことで、ブレグマン残留への道が開かれた。ブレグマンと再契約した場合、パレイデスを二塁に回し、チームの看板選手であるホセ・アルトゥーベを左翼にコンバートする予定。地区5連覇に向け、強力打線が完成する。ブレグマン残留の場合の予想オーダーは以下の通り。
(左)ホセ・アルトゥーベ
(指)ヨーダン・アルバレス
(三)アレックス・ブレグマン
(一)クリスチャン・ウォーカー
(捕)ヤイナー・ディアス
(二)イサーク・パレイデス
(遊)ジェレミー・ペーニャ
(右)チャス・マコーミック
(中)ジェイク・マイヤーズ
【追記】米全国紙「USA Today」のボブ・ナイチンゲール記者によると、カブスはプレスリーの年俸1400万ドルのうち850万ドルを負担。トレードの対価として20歳のマイナー右腕フアン・ベヨをアストロズへ放出する。